Tournament article

日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2016

竹谷佳孝は、ニクラウスの誘惑に負けない

リーダーは、ニクラウスの誘惑に乗ったが、こちらは懸命にあらがった。竹谷には、先週の反省があった。「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」は、2日目に5位タイにつけながら、3日目にオーバーパーを打ったのは「欲を出したせい」。
そのせいでミスを多発して結局、22位タイに終わったのが悔やまれた。

「プロなら誰でもそうだけど。寄せたい、とか入れたい、とか。コースに出ればフンフンと鼻息が荒くなる。今週はいかにそれを押さえて自分と向き合えるか」。

大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の倉本昌弘会長は、「選手を誘うセッティングをする」と話しているという。

「プンプン、出てます。ニクラウスの誘い」と竹谷も例外なく、偉大なコース設計者の「来いよ」との呼び声を感じてはいるが「その通りに行けば、フェアウェイなのにこ〜んなつま先下がりのライとか。ジャックの罠が待ち構えている」と、つい出た愚痴も「ジャックだなんて。呼び捨てにするのもおこがましいけど」と恐縮しきりも、難コースではそんな悪態もちょっぴりついてみたい気分。

上がった時点で3位タイにも、「このあともっと良いスコアを出す人がいるから大丈夫」と笑っていたものだが、午後から風が吹いた影響もあって、午前組の竹谷は順位を下げずに踏みとどまった。
「明日からも、自分と向き合いプレーする」と心に誓った。

関連記事