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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2016

1日2個のトリもなんの、大堀裕次郎は日本アマ覇者の後輩にも負けない!

獲っては、吐き出し、獲っては一気に全部吐き出し・・・。公益社団法人日本プロゴルフ協会が主催する今大会は、独自の予選会を1位で突破して、出場権を手にした大堀には、本当にめまぐるしい2日目だった。

最初はスタートの1番から3つのバーディで、迎えた6番だった。泥地から打った2打目は、「完全なバンカー目玉」。グリーンをはるかに越して、奥に打ち込み、4オン2パットのトリプルボギーに「このときは、さすがに心が折れそうだった」。

それでもしぶとくまた、3つのバーディで応戦して迎えた13番は「もう、慣れていた」。どちらかというと、「大叩きをよくするタイプ」は、免疫もついていた。再びバンカー目玉に「またかあ・・・」とこの日2度目のトリプルボギーに「僕らしい・・・」と、2つ上のお姉さんで、キャディの薫さんと苦笑いだ。

セントアンドリュースと同様のレーキでならしたバンカーは、砂が柔らかく、目玉になりやすく、脱出は容易ではない。この日は2度も大会の大きな罠にハマって、せっかくの7バーディも台無しだがそれでも、粘り強く5位タイにしがみついた。

ホールアウト後に中継局の日本テレビのインタビューに呼ばれて、生放送を待つ間に、モニターで石川遼のプレーを見ながら「洋芝で、どうしてあんなにスピンがかけられるのか。僕は払って打つタイプなので。北海道の芝は転がして寄せるしかない」と、苦戦しつつも2週続きの北海道は、先週の谷原秀人のV争いをじっくり研究したおかげで、グリーン上が好調だ。

「構えてから打つのを、参考にさせてもらっている。素振りもせずに、パっと打つ。入れたいと思う前に打つ感じ」とこの日のバーディは、どれもほぼ3〜4メートル以内のチャンスで、リズムよく決めることが出来た。

大阪学院大では、チームメイトでもあった薫姉さんも、「パットさえ入れば、このくらいで回れると思っていた」と、トップアマの姉の見込みどおりに優勝争いに加わって、「明日以降も平常心でやりたいです」。

この日8日は、開催コースのここ北海道クラシックゴルフクラブの近くの「北海道ブルックスカントリークラブ」で行われていた日本アマの最終日に、やはり大阪学院大4年の亀代順哉さんが、優勝を飾った。
元エースも現役の後輩にまけじと週末も、どんなピンチもひょうひょうと乗り切る。

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