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パナソニックオープン 2016

池田勇太が2打差の3位に

確か2年前にも、ここで連日のようにインタビュールームに呼ばれてその都度、上機嫌だった。選手には、誰にも相性の良いコースというのがある。ここに来ただけで、なぜかテンションが上がってしまうというような。

池田にとって、ここ千葉カントリークラブ 梅郷コースがまさにそれ。3年ぶりの再開が決まったこの「パナソニックオープン」の復活の舞台は、ちょうどお休みされていた間の2年前に、ここで池田は日本一を制した。

「日本オープンで勝ったというだけじゃない。今までもにも良いスコアを出したという記憶があるから」。東北福祉大の学生時代も含めて、試合で回り慣れたコースは千葉市内の自宅からはちょっと遠くても、正真正銘・地元の我が庭。

「このコースの何がいいって・・・それはやっぱり気分がいい!」。2年前のメジャー戦とは、セッティングから、何から「全部違う」と、コースは当時とは別の顔でも、「やり良い」ことには、変わりない。

「千葉県は、こんなゴルフ場ばっかりだから」と笑って「あのホールは、花道からつんけんつんけん転がしていけばいいし」と、言い回しは独特でも攻略ルートは心得たものである。

新しいアイアンも、日に日に手に馴染んで、バーディチャンスも一杯作った。前日2日目は、雨で重くなったグリーンに手こずり崩れたが、固さも速さも戻ったこの日は、パットも決まった。

「勝ちに来ている」と断言した3年ぶりの復活大会。
首位と2打差も、「こんなに一杯いるのは久しぶりじゃない?」と、池田と同じ通算7アンダーの3位タイにも、6人がひしめく大混戦模様は「団子だし、追いかけるほうがプレッシャーはあるし、行かなきゃ行けないし、行きすぎてもいけないし・・・。こういうときは、他の選手を気にしていたら、ゴルフにならんね。自分のゴルフをしゃらっとやって、そういう人が勝つのかな」。
得意なコースで、あとは今のすべてをぶつけるだけだ。

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