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レオパレス21ミャンマーオープン 2016
先週、シニア入り! プラヤド・マークセンが今週もまた・・・
日本勢には、わずか50センチの距離でも怖い。熱帯気候特有の芝は、短いパットでもボールがザワザワと音を立てそうなくらい。目の立ったグリーンは、「考えるだけ無駄」と誰もが諦め半分の中でもこの人は、高笑い。「故郷のコースもこんな感じで、僕には慣れっこ」。
年齢も、163センチの身長も、感じさせない。「飛ばせるだけ飛ばして飛距離を稼ぐ」と、若手にも、ひけを取らない豪打で生き生きと、5アンダーで回ってきた。
先週の最終ラウンドは、22歳の世界一と同じ組。とうとう4日連続のサスペンデッドになった「SMBCシンガポールオープン」では第3ラウンドから組み替えなしで回ることになり、百戦錬磨のベテランにとってもかけがえのない記憶となった。
3日目に終わった第2ラウンドで7位タイに浮上したマークセンは、2ラウンド続けてジョーダン・スピースと回る機会を得て、「世界一とラウンドするなんて、初めての経験。光栄でしたね」。
翌週の月曜日まで持ち越されたV争いではスピースと共に、最後の18番ホールでグリーン上のプレーを残して、「彼はあの2メートルのバーディパットは必ず決めると思っていたよ」と、マークセンの見立て通りも、「やっぱり前日。最後の1打を残して、いったんプレーが止まってしまったことで、流れが変わってしまった。中断がなければ、彼は少なくともプレーオフにはすすんでいたんじゃないのかなあ・・・」と、もっとも間近で一部始終を見届けた一人として、先週の戦況を改めて振り返った。
かくいう本人は、結局49位タイで終わってしまったが、日曜日にはアジアンツアーのスタッフからお誕生日のケーキを振る舞われて、感無量だった。
今年は従来どおり日本とアジアのレギュラーツアーと、さらには日本のシニアツアーと、同米ツアーはQスクールから挑戦するつもり。早くも、日本シニアの次期賞金王の呼び声高く、「マークセンなら、全部勝っちゃうんじゃないの?」と、もっぱらの噂。
そして今週もまた、しっかりと初日から好発進を果たして、無尽蔵の体力と精神力には、普段から見ているとはいえ、日本ツアーの選手たちも改めて、おののくばかりだ。