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JGTO Novil FINAL 2016

賞金王争いは『四者四様』

最終戦だからこそ、選手たちの会話は自然と”賞金王“そして”裏シード“の争いについてになる。

先週の『太平洋クラブチャレンジトーナメント』を終えた時点で賞金王へのチャンスが残されたのは現在1位の塚田好宣、2位の丸山大輔、3位の中里光之介、そして4位の小鯛竜也の4選手だ。

最終戦の初日を終え、明暗が分かれてきた。

2アンダー16位タイで初日を終えた塚田は「今日は楽しかったですよ」と笑顔を見せる。
「とにかく予選通過だけはしようと考えてスタートしました」と話す塚田だが、スタートから少し緊張していたと明かす。「とりあえず及第点の予選通過を果たしたので、あとはやるだけです」とすでに気持ちは固まっている。

最終日に向け「いい緊張感の中でプレーが出来たので、これから練習場でスイングのリズムを確認します。明日は今シーズンのチャレンジトーナメント最終日ですから、ガンガン攻めていきたいです」と意気込みを話した。

賞金ランキング2位の丸山大輔は「全然バーディーチャンスが作れなくて苦しいゴルフだった」と1オーバー54位タイでかろうじて予選を通過した。
レギュラーツアーを欠場してまでも出場を決めた今大会だからこそ、誰よりも緊張感を持っていたのかもしれない。「9番のセカンドでラフからシャンクしちゃって」と思うように身体が動かないまま前半を3オーバーで終えた。
「やはりレギュラーツアーに出場しておけば良かった」と何度も弱気な台詞が頭の中で繰り返された。「それでも後半は全てを断ち切ってゴルフに集中できました」と2つスコアを伸ばしてトータル1オーバーでホールアウトした。

「予選を通過したことでチャンスはまだありますから」と塚田と3打差はついたものの、逆転賞金王はまだ諦めていない。

賞金ランキング3位の中里光之介は「前半でダボ2回、後半は14番で“9”も打ってしまいました」と善戦むなしく4オーバーで予選落ちを喫してしまった。

「3番ホールでシャンクしてからです。そこから全てが狂ってしまいました」と流れを引き戻せずに18ホールを終えてしまったことを悔やんだ。
そしてお姉さんのさや香さんとタッグを組んで初めての予選落ちをしてしまった中里。
「本当に今回はメンタル負けです。一緒にプレーした塚田さんを意識することはなかったですけど、やはり上手かったです」と惜敗してしまった。

来シーズン前半のレギュラーツアーシード権を確実としただけに、今後の中里の活躍に注目したい。

賞金ランキング4位の小鯛竜也は「前半はショットもパットも良くていいゴルフができました。自分でも出来過ぎのゴルフでしたね」と終わってみれば3アンダー7位タイで初日を終えた。

「反省点は後半にパターの違和感を感じてしまったこと。それでもスコアを落とすことなく集中してプレーできました」と振り返った。

「首位とは4打差なので、まだまだ逆転可能な位置にいます。明日はガンガン攻めて行きますよ」と逆転賞金王へ意欲をみせた。

賞金王争いは塚田、丸山、小鯛の3選手に絞られた。
果たして誰が抜け出すのか、誰が最後に笑うのか。
明日、運命の最終日を迎える。

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