ツアー界でショットメーカーと呼ばれる選手は数多いが、丸山大輔もまさにそんな一人。だが、この日のゴルフは、そんな言葉だけでは物足りなかったかもしれない。
10番からスタートし、11番、13番とバーディを奪うと15番からは3連続。18番に至ってはイーグルを決め、前半を29ストロークで折り返す。
“後半に入ると風の影響が多少はあった”というものの、3バーディ、1ボギーの33。トータル62ストローク。2日間トータル128ストローク・通算14アンダーで前日の6位タイから一気に暫定首位へと躍り出た。
“まぁ、バーディチャンスについたところがきっちりと入ってくれただけなんですけどね”と、こんな爆発的なゴルフを展開していても、本人はいたって冷静だ。

丸山は先週、レギュラーツアーの『フジサンケイクラシック』のマンデートーナメントを通過し本戦出場。最終順位も2位タイでフィニッシュし、好調を維持したままこの大会へと乗り込んできた。

“ゴルフは、先週のフジサンケイクラシックから調子はいいんですよ。ショットもパットも今日は噛み合ってくれましたし…。まぁ、明日ですよ。大切なのはね”と、既に視線は明日へと向いている。
“明日は天気もいい予報になっていますし、このコースは伸ばし合いになりますからね。それに今のスコアを守って勝てるほどチャレンジトーナメントは甘くないですから。今日のゴルフがフロックだった…って言われないためにも、明日も攻め続けて1打でも伸ばしていく。そんな気持ちでプレーして、結果として一番上にいられたら最高ですよね。今日はもう帰って、明日に向けて早く休みます”
　暫定2位の小鯛竜也との差は2打差あるものの。明日もスコアを伸ばし続けることだけしか考えていない丸山大輔。攻め続けた先にある頂点だけを目指して、最終日の戦いに挑む。

• 丸山 大輔
• 小鯛 竜也