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ダンロップフェニックストーナメント 2017
松山英樹はケプカとの8打差に「申し訳ない」
再三のチャンスパットもあと一筋が決まらない。
ピンそばに着弾したショットは、濡れたグリーンでギュっと戻ってことごとくカップから遠ざかった。
この日最初のバーディは、すでにケプカが4つのバーディを奪ったあとだった。8番で、2打目をピンに絡めても、すでに4打差ついていた。
9番で、またチャンスもあと少しカップに届かない。
12番では3パットのボギーを打った。
「別に悪くはなかった。でも入らないんで、ストレスは溜まった」。
64を出したケプカに8打差つけられたが「それくらいのスコアは当然。自分が思うように伸ばせなかった」と、悔しげに顔がゆがんだ。
2年ぶりに戻ったホスト試合で、3年ぶり2度目の優勝を、と思うのはやまやまだが「気持ちだけで、スコアが良くなるならどんだけ楽か」と、苦笑いがこぼれた。
世界4位が、世界10位をはるか見上げて「あのゴルフじゃ落ちることはまずないので。20アンダーは、確実に行くと思うので。それに近づくために、50台というのは思うけど・・・無理ですよね」と、さすがに弱音がこぼれた。
来年4月のマスターズを見据えてスイング修正を始めたばかり。「悪い中でも少しずつきっかけを、見つけられそうな雰囲気がありながらのラウンドだったので。そこがもうちょっと、早めに出だしの3ホールくらいで気づいたら、楽にプレーが出来たと思う。そこは残念」と、伸び悩んだ3日目を悔やんだ。
332ヤードの13番パー4ではスプーンのワンオンに成功しても、イーグルパットはまたカップをかすった。
その後はあまり見せ場もなく、差は開く一方だった。
チャンスにもつけられず、アイアンショットの課題も残った。
「距離感も合わないですし、横もぶれているので。そこは自信もないですけど、それをどれだけ打ってく勇気があるか。試合をやりながらじゃないと、そこは出来ない。気持ちだけはしっかり持って、明日しっかり伸ばして良いプレーを見せたい」。
帰国を待ちわびていたスポンサーやファンのためにも、このままでは終われない。