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カシオワールドオープン 2017
鬼が久々のV争い
ちょうど2週前までは、パットがいまひとつのほうのサイクルにハマっていたそうだが、パターを元に戻したのと、「アドレスが左サイドに下がり過ぎているのに気がついた」と、ほんの少しの修正がかみ合ってきた。
この日も最後の18番で、バンカー目玉の3打目を乗せられず、そこから寄せきれず、残した4メートルのパーパットが決まって安堵した。
6アンダーの単独首位に「前はいつ優勝争いをしたのか、忘れるくらいに最近は優勝争いをしていない。久しぶりに楽しみ」と、微笑んだ。
ほぼ毎年渦中にいた韓国の鬼も、今年はほぼ週替わりでめまぐるしく入れ替わる賞金レースを、遠目から眺めて楽しんでいる。
「サトシは、ショットも上手いし、前はパットが入らないこともあったけど、今は凄くよくなっている」と、小平の成長に目を細め、「優作さんもいるし、勇太は毎年、上のほうで頑張っている。今年はほんとうに、最後まで分からないですよね。見ていて面白いですよね!」とニコニコと、蚊帳の外から眺めて楽しむしかなかった今シーズンはせめて、土壇場のツアー通算14勝目で、鬼の強さをアピールしたい。