2日がかりの第2ラウンドが、終了した。日没サスペンデッドにより、プレーを残してきた2組6人には、誰しもシビアなこの日の残り2ホールとなった。

最終組の嘉数が波乱の2日間なら、後ろから2組目、いわゆる“ラス前”で第2ラウンドを回っていた3人にとっても、再開ホールが最難関の17番からとあっては、油断のならない最後の2ホール。

それなのに、富村真治は17番でボギーを打ち、塩見好輝はダブルボギーを打ち、そして桑原克典もやはりダブルボギーを打って、揃って予選カットラインが迫れば、早朝から背中にじわりと伝う汗。

「再開前はボギー、ボギーでも余裕で通れる、なんて思ってたんですよ」と桑原。
それが17番で、ティショットを左のラフに入れ、それでも「池にいれなきゃ大丈夫」と、引っかけて池の手前のラフに入れてもまだ平然と、青ざめたのはそこから下りの6メートルに乗せたパーパットを、1メートルもオーバーさせてから。

「あそこは絶壁だから、めちゃくちゃ速い」と警戒したのに、今度は返しも外して、計算が大きく狂った。
一気にボーダーラインまで落ちて、もうひとつも落とせない。
18番のティショットは気合いが入った。
「渾身の一撃でした」と、フェアウェイのど真ん中に運んで、最後はがっちりパーを拾って、引き続き8時からの第3ラウンドも「なんとかスタートできます。良かった…」。
ベテランも思わず、胸をなで下ろした2日がかりの第2ラウンドがやっと終わった。

• 桑原 克典
• 富村 真治
• 塩見 好輝