Tournament article
中日クラウンズ 2017
片岡大育は和合にリベンジ!!
この日最後の18番は、右のバンカーからチップイン。
上がりの連続バーディで、首位と1打差まで追いついた。
因縁の前ホールは17番で、下りの長い8メートルをねじ込んだ。
昨年は、涙をのんだホールでリベンジの予行演習に成功した。
昨年は、左に大きく曲げてダブルボギーを打ったパー3。
あのとき、対する庚泰(キョンテ)のバーディトライは、あとからビデオで何度も見なおしておいた。
「今日も、ちょうど同じピン位置でした」。
庚泰(キョンテ)は、あのときこの日と同じような、奥からのスライスラインを外した。
あのときの自身の悔しさは、さておき「去年のビデオは定期的に、何度も見た。ここはタッチを合わせるだけだ、と。上手く読み切れた」。
あのときは涙で敗戦コメントも、喋れなくなるほどの苦い記憶も客観的に、1年かけて学んだ和合の復習が大事な場面で役立った。
11番から3連続バーディを奪った直後の、競技中断に「このまま行きたかった」と、再開直後の6番では案の定、パーパットを外して「いよいよ流れが止まったか」と、諦めかけたが昨年の悔しさは、もう精算済みである。
「昨年のことは、もう切り替えている。今回はやってやろうという気持ちがある」。
その執念で今度こそ、王冠をつかみとるチャンスをしっかりと残した。
「守ってもしょうがない。明日は伸ばすことだけ考える。全ホール、バーディを獲るつもりで頑張ります」。
最終日こそ、この1年のおさらいを生かしてみせる。
「もう泣かないと決めている」。
今度こそ、勝って笑う。