Tournament article

HONMA TOURWORLD CUP 2017

ホンマ契約プロではない日高将史が主催者推薦を頂けたワケとは

ホストプロではなくても、スポンサーには恩義がある。プロ10年目の31歳が、初日から謝意を伝える好発進だ。

今年の会場の京和カントリー俱楽部は、以前一度回ったことはあっても、ほとんど記憶はなく、「グリーンの傾斜がきついという噂。フェアウェイに置いて、手前から上りのパットを残すように」。
選手たちが声を揃えるセオリーを貫くことが出来た。
前半は11番からの3連続バーディで、勢いをつけると、あとは「ピンチもほとんどなかった」。
ツアーの自己ベストを1打更新する64で、主催者に思い存分アピール出来た。

5月の日本プロに続く、今季2戦目のツアーは地元名古屋のプロでもないし、ホンマのクラブも使っていない。
「僕なんかが出てもいいのか。1本くらい、使わせてもらったほうがいいかも」と、恐縮しきりの主催者推薦。

ご縁は5年前。地元宮崎市内のホンマのショップで、インドアレッスンの講師募集のチラシを見つけた。
リクルートでそれからショップ閉店までの2年を勤めた。
その後も同社との交流は続いて昨年の今大会は、月曜日に行われた予選会「マンデートーナメント」の推薦を頂いて、みごと1位通過で初出場を果たした。

しかし今年は残念ながら予選会は開かれず、かわりにいきなり本戦から出していただけることになった。
いまだシードはおろか、出場権もない選手が生活費を稼ぐ、貴重な機会を頂戴したばかりか、今年はまた大会にも出られることになった。

今年は主戦場のチャレンジトーナメントも、最終戦の「JGTO Novil FINAL」には出場権がなかったり、試合に出られない日は今も地元で個人レッスンや、日章学園の非常勤コーチとして食いつなぐ生活とあればなおさら「ありがたい。感謝しかない」。
まずは思いを結果で伝えられた初日となった。

関連記事