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HONMA TOURWORLD CUP 2017

チャン・キムより飛ばす!? 山浦大樹さんがベストアマを獲得

18番のイーグル締めで、渾身のガッツポーズを披露した山浦さん。
アマとしてはこれが最後の試合。536ヤードの18番パー5は、鮮やかなイーグルで締めくくった。ティショットで365ヤードも飛ばした。180ヤードの2打目は7番アイアンで軽々と、手前6メートルに乗せた。チャンスをがっちり沈めてガッツポーズで来たるプロ転向への予行演習も出来た。

ベストアマに輝いた20歳の山浦さん。最初に脚光を浴びたのは、予選2日目だった。
今週のドライビングディスタンスでなんとチャン・キムを抜いて初日から、2日連続の1位を記録した。
しかし3日目以降は2日間とも計測ホールの4番で力んで結局最後に1位はキムに返しても、平均308.63ヤード飛ばして堂々の2位に入った。

「大樹はますます飛んでる」と感心した同伴プロの堀川未来夢。大樹さんが、プロ修業のため1年で日大を中退するまで、コーチとして指導をした“恩師”の目からも教え子の飛距離は申し分なくても「小技はまだまだへたくそだ」。

「大樹のショートゲームはプロの方に比べてまだまだ」と、堀川の言葉を否定しなかった父親の記義(きよし)さん。今回、息子さんのバッグを担いだ記義さんは、石川遼が16歳3ヶ月でプロ転向を果たすまで、30年以上も記録を保持し続けた当時の最年少プロでもある。道なかばにひどくスイングを崩して30歳で引退を決めてからは、後身の育成にあたり、ツアープロの夢は息子に託した。
「世界でも通用するプロに」との指導方針の甲斐あって、大樹さんは小学生の頃から大人並みに飛ばしたそうだが「トッププロとの差は、ミスを最小限にとどめる力」と言った父親以上に、本人にもその自覚がある。

今年、初めてQTにも挑戦したが、セカンドで早々に敗退したりと、まだまだゴルフは荒削り。
それでも今回、自身6年ぶり2度目のツアーで、初の決勝進出を果たして「その下手さで予選通過ができるんだから。伸びしろはある。練習しろ」とはさすが“堀川コーチ”のフォローは絶妙だ。

次に出場するトーナメントでプロ転向を予定しているという大樹さん。
「これから弱点を克服して、来年こそプロの舞台で活躍できるように、頑張ります!」。
ますますでっかく成長して、戻ってきてください。

  • 同組の川村(中央)も山浦さんについて「見ていて凄く面白い選手」と絶賛。お父さん(右から2)も、お疲れ様でした
  • 頑張れ、大樹! 堀川コーチ(右)も応援

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