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SMBCシンガポールオープン 2017

来月は熊本へ! 武藤俊憲が3アンダー

シンガポールから、遠く熊本に思いを馳せる武藤が、好発進した。「熊本城の石垣を直すことは出来ないけど、せめて力になれれば」と、来月の慰問を控えて、踏ん張った。

68で回ってきたこの日は「パーパットしか入らない」と、9番で5メートルをしのぎ、12番では3メートルを拾い、14番では4メートルと、こらえた記憶ばかりが残る初日も、3アンダーとまずまずの出だしは出発直前に、新しいアイアンの試打もかねて、宮崎で4日間のミニ合宿を張った甲斐もあった。

今大会が、7月の全英オープンの予選会を兼ねていることは、現地に来て初めて知った。
12位までの、資格を持たない上位4人に権利が発生することを聞いて、「チャンスが増えるのはありがたいこと」と感謝しきりで、「メジャーがご褒美という時期は終わった。
経験はお金で買うことは出来ない。しっかり出て、成績を残していかないとダメ」。
即、心を切り替えて照準もしっかり合わせた。

シンガポールのあといったん、帰国して師匠の谷口徹らと再び宮崎で調整したあと、12日には熊本に入る。

昨年10月のトップ杯東海クラシックでいただいた、イーグル賞とアグレッシブ賞。合わせて200万円の特別賞金を頂戴するなり「何か少しでもお役に立てれば」と、もっとも被害が大きかった益城町に寄付することに決めて、当日は現地で小学生たちと、交流を深めるつもりだ。

そのとき、2年ぶりのツアー通算7勝目を子どもたちにも報告できたら。

午前組の中では、暫定の首位発進した同い年のライバルを仰ぎ見て「谷原も調子が良さそうだし、みんな手強い。その一角に、無理矢理でも食い込んで行けたら」。
強豪が集うシンガポールで、盛りだくさんの目標をかなえるべく好スタートを切った。

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