ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

塚田陽亮は池田との5位決定戦に、「勝ったけど、まだまだ届きそうにない」

お互いに、小学生から知る同級生対決。「勇太は5年生のときから“セカバ(セカンドバッグ)”を持ってた。歩き方も、今はましになった方」と塚田。
池田は「陽亮はクマ。小さいときからあんな感じで太ってたから」と、遠慮の無い幼なじみの5位タイ決定戦は「お互いに勝ってなら、一番良かったんですけど」(塚田)とこれが準決勝戦ではないのが残念だったが、特に幼少期から「勇太の背中を追いかけてきた」という塚田には、8強の一角で一緒に戦えることには感慨深いものがあった。

アップドーミーの17番では、128ヤードの2打目をピンそばにつけて格上の同級生にギブアップと言わせて
「勇太に勝ったのは嬉しいが、今日でまだまだ届きそうにないのが分かりましたし、終わったあとも、勇太に『俺のおかげでお前は先週、今週とここにいるんじゃないのか』と冗談言われました」と、笑った。

昨季は、ゴルフツアー選手権で初Vを飾ったあと、フェードからドローボールへのスイング改造に踏み切ったが一時はゴルフもしたくなほどの不振に陥り結局、元に戻して復調を期す中で、池田の助言に幾度も救われた。

5試合ぶりの予選通過を果たしたフジサンケイクラシックでは、最終日に同組で回り「ラウンド後の勇太との他愛のない会話がいいアドバイスになっている。お互いにライバルなんだけど、家族ぐるみのつきあいで、仲良しなんだけど、切磋琢磨していこうという気持ちが互いにある」。

この日はたまたま池田のパットが決まらなくて勝てたが「勇太はこれからも常に追いかけていたい存在」。
勝って親友の大きさを、改めて痛感した1戦となった。

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