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レオパレス21ミャンマーオープン 2018

今季チャレンジの星! 大槻智春が初めてのミャンマーで

練習場で大槻の短パン姿を見つけて近寄ってきたのは・・・
夏期トーナメントとこの海外2戦の練習日にのみ着用を許された短パン姿で、いよいよ翌25日に控えた本戦に備えた。先輩プロの上井邦裕と、スネを見せ合い「どっちが細い?」。昨季のチャレンジトーナメントで「声をかけてもらえるようになった」と、前日火曜日には一緒に練習ラウンドもした。

極寒の日本を抜け出して、今季初戦のシンガポールから、自身初の海外2連戦。昨季の“賞金王”に輝いてから、一気に道が開けた。
チャレンジ1位が、今週はミャンマーで自分試しの戦いに挑む。

おっかなびっくりで、やってきた。3年前の大会初年度から、めざましい経済成長を見せているヤンゴンだが初めてくる大槻にとっては、カルチャーショックの連続。

「空港に降りて、オフィシャルバスでホテルまで連れてきてもらったけれど。ここに本当にトーナメントが開けるようなコースがあるのかな、と」。
雑多な町並みに、会場入りするまでひねっていた首も、いざやってきたパンラインゴルフクラブは整備も完璧に行き届いており、立ち並ぶ瀟洒な別荘と、生い茂る亜熱帯の植物が、異国ムードを演出する。

「グリーンの芝だけが独特で、そこだけ気をつければ自分も戦えそうな感じがある」と、手応えもある。

今年は新年早々に、ピンゴルフと新契約を結んだばかりでクラブ調整もそこそこに、日本を飛び出してきた。
それだけに「プレッシャーのある実戦の中で、新しいクラブの感触を確かめさせてもらえるのも嬉しい」。
1月10日には、地元茨城のコースで一緒に初打ちしてきた額賀辰徳もやはり、同社と新契約を結んだことで、「情報交換できる先輩が、そばにいるのは心強い」。
今週が終わって帰国後にまた額賀と地元で合宿を組む約束も取り付けてあり、4月の国内開幕戦までに取り組むべき課題をミャンマーから持ち帰ろうと、今季のチャレンジの星は懸命だ。

94キロの体重からほとばしる汗。
「先週のシンガポールは湿気が凄くて。食事もカレーばっかり食って、汗をかきまくってこれでもちょっとは痩せたんですよ」と、笑った。
7年前に、初めてQTを受験した際には、74キロしかなかった。
「もともと太りやすい体質」を気にして一時期、食事を減らすなど、大減量を試みた成果ではあったが痩せたことで、かえって思うような球が打てなくなり、また元の体重に戻した。

ちょっぴりぽっちゃり体型も、「自分にとってはこれがベスト」と胸を張る。再増量に加えてその後の鍛錬で、「ここ何年かで飛ぶようになった」と軽々と、平均300ヤード近くを記録するドライバーショットはどっしりと、安定感も抜群だ。
「1年目から言うのは図々しいかもしれませんけど、今年は1勝したい」。
昨季、宮里と最後まで賞金レースを争った小平とは同い年。
シーズンチケットを手に入れた今季はようやく、同じ舞台で遠慮はいらない!
  • 先輩プロの上井。「俺と智春。どっちの足が細い?!」はてさて。。。

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