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日本オープンゴルフ選手権競技 2019
第2ラウンドが終了。松山英樹のひとつ先輩、塩見好輝が自身初の単独首位(3日目、第2ラウンド)
予選2ラウンドが終わり、通算アンダーパーは、塩見と韓国の姜庚男(カンキョンナム)が記録した通算1アンダーの2人だけ。
今季の最多カットスコアとなる通算8オーバー、53位タイまでの上位63人が、決勝ラウンドに進んだ。
現在賞金1位の今平周吾はイーブンパーの3位タイ。5度目の出場のアダム・スコット(豪)は通算3オーバーの16位タイ、石川遼はカットライン上の通算8オーバー、53位タイで辛くも予選通過した。
続く第3ラウンドはアウト13時10分、イン13時15分からのスタートを予定している。
この日は前半インの15番、残り142ヤードの2打目から第2ラウンドのプレーを再び始めた塩見。6メートルにつけて幸先よくチャンスを奪うと16番では連続バーディ。
難しい古賀のグリーンは、前日までの大雨でスピードが緩んでいる。
「アイアンショットも良かったし、ピンをデッドに狙っても怖くなかった」と攻めて18番、折り返してすぐ1番と、再び連続バーディを記録して、通算4アンダーまで伸ばした。
「そこから急に林ばっかり行きだした」と後半、にかわに苦しくなったが「耐えて帰ってこれました」。2番から、すべてパーでしのいでまずは第2ラウンドを終えてきた。
このあと続けて出る第3ラウンドは、自身初の単独首位で迎える。
第2ラウンド終了後に、中継局NHKのインタビューに答えて「これをあと、2ラウンド続けなければいけないと思うと、肩の荷が重いですね」。くしゃりと端正な笑顔を公共放送に乗せた。
埼玉栄高校から東北福祉大を通じて、ゴルフ部キャプテンをつとめるが、大学では”次代”の松山英樹のような、いかつさはゼロ。
4年ほど前からピアスを開けるなど、「学生時代から、こんなチャラい感じです」と、細身の体でポップなウェアをさらりと着こなし、「こんな感じのほうが、みんなも話しかけやすいでしょ?」。出身の大阪弁で、はんなりと笑う。
「僕の場合はここからガっと落ちるので、自分に期待はしていない」と、3ラウンド以降にスコアを崩すパターンを自認するが、今週の難コースでは、いつもと違った心境で戦えそうだ。
「普段、悪いときはイライラがたまって爆発してしまうがこのコースでは、ボギーを打ってもしょうがないと思える。あんまりイライラしないから、スコアもいいのかな?」。
難コースを味方につけて、悲願の初優勝をビッグタイトルで飾る。