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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019
沖縄出身のホストプロ。比嘉と嘉数が初日の同組対決
比嘉一貴(ひがかずき)と嘉数光倫(かかずてるみち)。
年の若い順に書けば”漢字のしりとり”みたいだが、嘉数が比嘉より5つも年上。
この日9日水曜日の練習日は、練習場で嘉数の姿を見つけた比嘉が、挨拶にやってきた。
「明日からよろしくお願いします!」。
「あ〜、よろしくね〜」と、29歳の嘉数が貫禄を見せたが、共に初シード選手として迎えた今季、初優勝は8月の「RIZAP KBCオーガスタ」で、比嘉に先を越された。
地元沖縄で、嘉数が初めて比嘉に出会ったのは比嘉がまだ中学生のころだった。
「彼は、そのときから出る試合、出る試合で優勝して、沖縄のジュニアの中ではかなり光っていた」という。
「その彼とシード選手としていま一緒にやれる。大変、喜ばしいことであり、励みにもなる。負けてられない」と、嘉数も9月のANAオープンでは自己ベストの2位タイ。初Vまであと一歩まで行った。
互いに大事なホスト試合の今週は、2週後の日米共催&日初開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ(10月24日〜27日、千葉県・習志野カントリークラブ)」の出場権もかかっており、「こんなチャンスはめったにない。ブリヂストンの契約プロというのも相まって、かなり気合が入っている」。
賞金ランキングの上位7人と、今大会の上位3人に出場権が発生するが、現在賞金ランク48位の嘉数には、一発逆転しかもう手段がない。
「初優勝と、ZOZOと。二兎を狙って二兎を得る」。
ことわざを捻じ曲げてでも、獲りに行く覚悟だ。
そして年下の比嘉もまた、「ここで勝ちたい」と、気合が入る。賞金ランク11位の比嘉もまた、まだZOZOの出場圏内には至っておらず、今週が正念場。
今大会は、まだ東北福祉大のアマチュア時代の16年にも出て、ベストアマを獲得。昨年は、プロ入り後の初出場で9位タイに入った。ルーキー年の初シード入りにも大きく貢献させた。
「学生時代から相性もよく、好きなコースのひとつ。最近ゴルフの調子もどんどん手応えを感じているところでもあるので、結果を出せれば」。
大会主催のブリヂストンのクラブは中学時代から愛用しており
「プロになって、今年は優勝もさせてもらって、スタッフの方の期待も高まっていると感じている。契約プレーヤーの代表となれるように、これからもっと、活躍することが大事なこと。まずは、この試合から頑張りたいと思っています」(比嘉)。
年の離れた2人のホストプロが初日から、同組で火花を散らす。