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〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤル ゴルフクラブ 2019
イップス、なんて言いたくないけど…韓国の鬼がグリーン上で苦闘
今週は史上最長の総距離8000ヤードを超えるモンスターコースが舞台だが、金庚泰(キムキョンテ)が敵はグリーン上にあった。
ラウンド中に突如、手が動かなくなったのは、今月最初の母国韓国での大会。
「…そう言ってしまったら、もっとひどくなる。言いたくはなかった」。
頑としてその言葉を避けてきたが、人生初という「イップス」にかかったのはもう、間違いなかった。
「試合中だけ動かないなら"メンタル"だけど、練習グリーンでも動かないからテクニックで治せるはず」と、懸命に光明を探して専属キャディの島中大輔さんとスタンス幅を替えたり道具を変えたり、試行錯誤を重ねてみたが「悪いときは何をやってもダメ。いろいろやって、何がなんだが自分でも分らなくなっていた」。
ついに万策尽きたかに思えた今週は、開幕前日のプロアマ戦で、バックストロークをゆっくり目に上げてみるというのをやってみた。
するとスタートの10番から1メートルの下りスライスを逃さず16番では7メートルのバーディトライも決めると、18番では20メートルもの長い距離も入った。
「1日5アンダーというスコアも本当に久しぶり」と、久しぶりにちょっぴり笑みもこぼれた。
初日の好発進を契機に、このまま一気に完治に持ち込みたいのはやまやま。
「ショットはずっと悪くない。一度良いスコアが出たら、雰囲気も変わると思うので。この調子で4日間とも行けたら」。
鬼の祈りが通じるか。