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中日クラウンズ 2019
あのウッズを破った男。Y・E・ヤンが連覇を狙う
伝統の和合で連覇を狙う直前に、ビッグニュースが舞い込んだ。
ウッズが、今年のマスターズで14年ぶりの大会5勝目を飾った。
「ケガやスキャンダルなどを乗り越え彼が勝ったのは本当にめでたいし、心から祝福したい」。
ひときわ感慨をこめて、感動の復活劇を見つめた韓国のY・E・ヤン。
2009年の全米プロで、そのウッズを逆転で下してアジアに初のメジャータイトルをもたらした。日本での4勝を足がかりに07年から世界を股にかけ、アジアのゴルフ史を塗り替えた伝説の男こそがヤンであった。
10年にも欧州のボルボチャイナオープンで勝つなど活躍したが、しかし一昨年にはついにどこにも稼ぎ場をなくして帰った。
日本でも、QT2次から挑戦するしか道はなく、メジャー覇者が屈辱をこらえてどん底から這い上がった。
ファイナルQTのランク1位で昨ツアーに返り咲くと、復帰わずか2戦目のこの中日クラウンズで12年ぶりの日本ツアー5勝目。
ヤンにとっても感慨深い復活劇であったのだ。
誰のプロゴルフ人生にも紆余曲折があり、ドラマがある。
「ウッズはこれからもっと活躍する」と、ヤンは確信している。
3年かけて肉体改造に取り組み、47歳の今もメタボと無縁の自身もまた、その気であることは言うまでもない。
おりしもウッズが10月の「ZOZO選手権」に出場を表明したばかり。
千葉県で行われる日本初開催(日共催)の米ツアーで再会を果たすためにも、和合での連覇は必須である。