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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2019
いつの間にかベテラン! 41歳の武藤俊憲が4年ぶりの7勝目にむけ好位置
ピンチは、グリーンの奥ラフに入れた8番くらい。そこでも2メートルのパーパットを拾い、後半は12番から3連続バーディもあった。
今季は6月のダンロップ・スリクソン福島オープンの7位があるが、トップ10はそれだけ。
序盤はアイアンのフィッティングに悩んでシャフトをとっかえひっかえしてきたが、再び従来のものに戻して上昇気流が見え出した。
「ドライバーはまだ不安定だけど、ショットはよかった。たくさんチャンスが作れた」と、好発進した。
先週、韓国で行われた「Shinhan Donghae Open」は、史上初の日亜韓の3ツアー共催で、火曜日には大会主催のシンハン銀行の頭取から日韓選手の交流と、親交をかねた夕食の招待を受けた。
宴席で、韓国の選手たちから「今週、日本は武藤さんがいちばん年上ですね」と言われて「確かに……」。
41歳。「意識していなかったけど先週は、出場選手の中では最年長でした」。
いつの間にか、自分も若手をけん引していく立場として、気が引き締まる思いはしたものの、肝心の勝ち星は15年から足踏みしたまま。
中1になる長女はバレエのコンクールで好成績をおさめるようになり「私の方が、今のところはパパより上ね」と、近頃では口達者な皮肉も…。
「そろそろ、なんとかしないと…!」。
先週の日本シニアオープンでシニア初Vを達成した師匠格の谷口徹が今週もエントリー。シニアとレギュラーのW優勝を目指して「相当気合が入っていると感じた」。
若いころにはケガ知らずの武藤とて、体に痛いところも増え出す年ごろだが「あれだけ頑張っている先輩がいる。調子悪いのなんだの言ってられない」。
51歳の大先輩にも負けられない。