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日本オープンゴルフ選手権競技 2020
プロデビュー戦の金谷拓実「松山さんにライバルと思われる選手に」
開幕前日の14日に、紫カントリークラブ すみれコースで世界1位の証明書と金メダルを受けとった金谷は、「世界アマランク1位を目指したときは、ハードルが高い目標を立てたなと思いましたが、ひとつひとつ、課題をクリアにしていくにつれて、目標が近づいた。歴代の受賞者には今も活躍している選手も多いですし、達成できて今はうれしい気持ちでいっぱいです」。
授与式には、本大会に出場する大学のチームメイトやナショナルチームのメンバーも、お祝いに駆け付けた。
金谷は、10月2日にプロ転向を表明しており、すでに立場は違うけれども来年3月の卒業まで大学には籍を置く。
「試合では、大学のユニフォームを着てプレーしますし、練習ラウンドもみんなと回っている。まだまだ、学生気分が抜けません」と、笑うがその実績は、すでに貫禄十分。
昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズで史上4人目のアマVを達成した。
昨年のマスターズと全英オープン、そして今年の全米オープンでは、日本人アマとして初の海外メジャー3大会を経験した。
本当は4年前の高校卒業後にすぐプロになる気でいた。
しかし、3年時のQTで失敗。
東北福祉大に進んだ
「アマチュアとして多くの試合、ナショナルチームとしても多くの試合で学ぶことが大きかった」。
特に、ナショナルチームを率いるコーチのガレス・ジョーンズ氏の存在が、大きかったといい「彼が教えてくれることを実践して成長することを実感した」と、恩人への感謝をハレの日の言葉とした。
大学OBの松山英樹とも、深い親交がある。先月の全米オープンでは会場で、プロ転向の意思を打ち明けた。
松山が、プロ初優勝を達成したのはデビュー年の2013年。出場2戦目の快挙を達成すると、あれよと4勝。賞金王に輝いた。
また、この「日本オープン」では2016年に優勝している。
「世界で活躍する松山さんは、目標とする選手ですが年代としては、そんなに離れていない。まずは松山さんのライバルと思われる選手になりたい」といよいよ、デビュー日の前日に大志を述べた金谷。
偉大な背中を追いかけ、プロ人生の大きな一歩を踏み出す。