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日本オープンゴルフ選手権競技 2020

金谷拓実 日本一の舞台でなるか史上初のプロ初戦V

最終日はお天気ですよ©JGTOimages
金谷拓実はプロ初戦の最終ラウンドを、首位と5打差のイーブンパー、5位タイで迎える。

初日から2日連続で、バンカーからダブルボギーを打った4番。前日3日目の悪天候ではさすがにここで、ピりっとしたらしい。
「ティショットでまた右のバンカーに入って、後輩キャディに”やっぱりここダメですね〜”って言われて。絶対パーを獲ってやる、と。…獲れました!”ざまあみろ”って、笑」。

やっと鬼門を征服して、勝ち誇った顔。

日本人として初の世界アマランク1位に輝き、プロ転向を表明した。今週、開幕前日の水曜日には、コロナで遅れていたその授与式に赴き、金メダルを首からさげた。

わざわざ祝いに来てくれたチームメイトや後輩、大学の試合やナショナルチームでしのぎを削ったアマ仲間たちが、いざ本番の舞台で連日リーダーボードを賑わせている。

2日目に1差の2位につけていた杉原大河さんは、東北福祉大の1年後輩だ。
悪天候の3日目には、金谷も同順位で追いついた。

でも、先輩の意地とかなんとかではない。
「後輩に負けたくないという気持はない。ただ、自分がいいプレーをして優勝を目指している。そこに後輩とかはない」と、金谷は言った。

「アマチュアだけど、みんな上手いし、そこにプロとかアマとか関係ない」。

ただ、自身は在学途中に、プロの道を選んだというだけのこと。
「日本一を決める大会ですし、サッカー選手の言葉ですけど、”強いものが勝つわけでなく、勝ったものが強い”。結果がすべて。…どなたの言葉だったかは、分からないですけれど」と、加えてうふふと笑った。

首位と1差の2位タイグループにいる日体大3年の河本力さんとも、大学の試合で何度も顔を突き合わせてきた。
「大学の杉原とかもよく飛ぶんですけど、それよりも飛ぶんで凄いな、と思います」と、手ごわい一人。
5打差の首位には大学の大先輩、谷原秀人がいる。
また、同・松山英樹が13年に達成した、プロ2戦目のツアー最速V記録の更新もかかる。

JGTO発足後、初のプロ初戦Vへ。
競うメンツに不足はない。
「ラスト1日。まだチャンスはあると思うので。自分らしいゴルフをして、ビッグスコアを出したいと思います」。
最終日のすみれは良いお天気です。

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