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三井住友VISA太平洋マスターズ 2020

45コレクションにお気に入りを追加

大会は08年と15年の2度優勝。ツアー通算31勝。47歳の永久シード選手が、コロナ禍のスコア提出エリアで、半分以上も下の新人選手に頭を下げていた。

この日、同組で回ったアマ→プロ連覇の偉業がかかる金谷拓実を外に連れ出し、「ごめんね、お願いします!」。
めったとない稀有な組み合わせを、フォトギャラリーに収めておきたかったようだ。

「…僕が端っこに」「いやいや、君は真ん中!」。
尻込みする金谷の手を取り、どーぞどーぞと、入り乱れて記念撮影。
「…僕のインスタに載せるけどいい?」と、最後は律儀に承諾をとって解散!

片山には金谷が、「好きなタイプの選手」という。
「一見、分かりづらいかもしれないけれど、凄いゴルフをしている。”ザ・ゴルフ”って感じ。どうやったら、自分が上手くなるかということを考えて練習している雰囲気がよく見える。いい目をしてる」。

片山も、体のハンディを補うために、壮絶な創意工夫を重ねてきたくちだが、自身の20代を思い返して「僕の場合は素質がないから。かき集めてきたタイプ。彼のように、若いころからっていうのはなかったしね。よいもの持ってる。素晴らしい、このまま世界で通用するようになって欲しい」と、べた褒めだった。

そんな金谷を挟んで、一緒に写真に写った宮本勝昌は、日大同期で、ジュニア期からの戦友。
今週は偶然にも、初日から3日間とも同組ラウンドが続いて、昔話に花が咲きまくったという。

「中学からですよ。35年。ありがたい。うれしいよね。まだ一緒にこういう舞台で回れてる。幸せだねって。いつまでやれるのかねえ…って。僕らもう先がないので。ホントホント。あと何年、って話ですよ」と、しんみり。

2年前のコース改造で、飛躍的に距離がのびた御殿場で、連日の60台をマーク。この日の3日目は、上りの連続バーディ締めで、2打差の5位へと順位を上げた。
「いや、もうおじちゃんは大変ですよ。最近では21とか22歳とか。半分以下の人が一杯いる中で、よくやってるなあ、と」。
コロナ禍でも鍛錬を欠かさず、胸板はムキムキ。枯れない向上心を、自ら労った。

ゴルフの普及活動にも熱心で、4月に開設した動画チャンネル「45 GOLF」の登録者数は15万人を突破。
今週は自身も試合をしながら、視聴者のリクエストに応えて同時開催の「マスターズ」でライブ解説を実施。
寝る間も惜しんでファンを楽しませている。

「今日も帰ったら、YouTubeですよ。ゴルフと、トレーニングと、YouTubeと。いや、自分のことをね、ちゃんとしろっていうんですけど。やってくださいと、言われるもんですから。ユーチューバー冥利に尽きますね」。
日本が誇る「マスターズ」のPRも頼みますよ!

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