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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2020
川淵チェアマンの目に留まった! 初出場の内藤寛太郎「出るからには優勝を」
今年9月の再開初戦「フジサンケイクラシック」で自己ベストの7位に入ると、同2戦目の「日本オープン」では3位の大躍進。
Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が、ツイッターに内藤への応援メッセージを投稿したのは、そのテレビ中継のさなかだった。
歴15年のプロキャディ、原田真由美さんとの息の合った呼吸に目をとめ、「奥さんではないかと勝手に想像している」と、つぶやかれた。
後から、知人にそのことを聞いた2人は仰天。
「川淵さんと知り合い?」と、互いに確認しあったが、どちらも違った。
内藤に原田さんを紹介してくれた、松山英樹の元エースキャディで、内藤の大学先輩でもある進藤大典さんも、どうやら知り合いではなく「本当に、たまたまテレビを見ていて、応援してくださった」と、分かった。
「なんか…そうやって、見ていてくださったのは、嬉しかったですね」と、内藤。
しかも、原田さんとはそれが初タッグだった。
「会場で、やっと”初めまして”という感じだったのに、試合では真由美さんの言うとおりにマネジメントをして、結果を出せた。…でも、奥さんではないですよ!」と、遅ればせながら川淵さんに”生リツィート”。
コロナ禍で、初出場にこぎつけた2020最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では再び日本タイトルをかけて、原田さんにバッグを託す。
本大会での”優勝”こそないが、かつて米選手のハン・リーを担いで2位に導いたスゴ腕を再び頼りに、大舞台に挑む。
「一度は出てみたいと思っていた大会。出られてよかった」とは言いながらも、シード未経験の内藤にとって、毎年この時期は、テレビ観戦どころではなかった。
「QTで忙しくて」。
例年は、ちょうど来季の出場予選会の時期と重なり、「試合に興味が沸かなかった」は、偽らざる本音。
ファイナルQTランク21位で挑むはずの今季も、コロナがなければどうだったか。
今年は、開催5試合にとどまり「試合がなかったから、今週も出られたのかもしれない。出させていただいて、ありがたい」と控えめに言ったベテランのお尻を、原田さんが叩く。
「内藤プロはショットが素晴らしいし、何よりショートゲームが上手い。グリーンを外しても、しっかりパーを獲ってくるので見ていて安心感がある。マネジメントもしやすいし、怪しい感じもない。今まで、なんでQTを受けていたのか?」。
ずばりと言われて、苦笑いだ。
屈指の18番パー3で生まれた数々のドラマ。
すり鉢状になった高速グリーンを、ぐるりと取り囲む大ギャラリー。
「今年は、無観客でギャラリーがいないのが残念ですが、ギャラリーが入るとほんと凄いから。内藤プロにもぜひ、あれを味わってもらいたい」と、原田さんから本来のシーズン最終戦の最終日の様子を聞いた内藤は「来年も出ます!」と、即答。
まずは腕試しの今年。川淵チェアマンもほめそやした名タッグで、「やるからには優勝を目指します」。気合が入った。
※当初、川淵さまのお名前の漢字を間違えておりました。川淵さま、大変申し訳ありませんでした!