Tournament article

JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2021

大会会長よりお礼のご挨拶

©JGTOimages
闘う大会会長は、1打差の惜敗。3打差の4位タイから、選手会副会長の石川遼と、若き弟弟子の清水大成と共に、初代王者の栄誉を追ったが、最終ホールのボギーで負けた。

2打目を右のバンカーに打ちこみ、2位に終わったのは悔しいが「まず、4日間無事に終えられたことを嬉しく思います」。

大会主催のジャパンゴルフツアー選手会会長の時松隆光(ときまつ・りゅうこう)は、23歳の片岡に真新しい優勝杯を渡して満足だ。

「コロナ禍で失われた職場を自分たちで作る」と、構想を起ち上げて、1年足らずでこぎつけた。

無観客での開催は無念だったが、事前の検査も含めて施設内の導線など、感染防止策を徹底し、ひとりの発熱者も出なかった。

大会実行委員長の池田勇太によると、会場の西那須野カントリー倶楽部は、コース管理の皆さんの尽力で、この時期の寒暖差の影響などみじんも見られず、選手たちからは「頭を使うセッティングはプレーしていて楽しい」などと、好意的な声が多く上がったという。

ポテンシャルを存分に引き出す舞台では大接戦が見られた。
「熟練の宮本さんと、怖いもの知らずの片岡選手が競い合ったというのも良かった」。

賞金1位の金谷をはじめ、清水や植竹、大岩ら若手と、杉本エリックなど米仕込みの個性派が躍動する中、時松自身も大混戦に紛れて男子ゴルフを全力アピール。

「CS放送のゴルフネットワークさんを通じてファンのみなさんにも、最後まで楽しんでいただける展開だったと思います」と、4日間ともこだわりの生中継にも手応えがある。

3日目には、コロナ禍でも工夫を凝らして地元ジュニアを観戦招待。ローピングのないコースを自由に見て歩いてもらい、参加してくれた3校からは、喜びとお礼の映像メッセージも届いてジン、ときた。

ここに至るまで、さまざまな葛藤や不安、窮地もあったが、その中で選手たち自身が次々と、SNSや動画で大会のPRを始めたのも時松には嬉しかったという。

また、コロナ禍の開催を、快く受け入れてくださった地元・那須塩原市のみなさん。

運営をサポートしてくださった関係者のみなさん。

そして、何より、急な特別協賛社のオファーを快く引き受けてくださったサトウ食品株式会社のみなさま。

みなさんのお力がなければ史上初のトーナメントの開催もありませんでした。

「本当に、みなさまのおかげです。大会をやらせていただいて、本当に良かったです」と、時松。
「僕たちの思いを理解してくださり、支えてくださったみなさまに、心より感謝申し上げます。今後の改善点をまた選手会で話し合い、次はギャラリーのみなさまの前で男子プロゴルフの素晴らしさをお伝えできればと思っております。
引き続き、温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします」(大会会長 時松隆光)。

関連記事