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ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント 2021
植竹勇太が「ノリにノって」5打差の猛進
序盤でさっそくのろしを上げた。
2番のパー5は、第1打を左のラフに入れたが、刻んで、フェアウェイに置いた72ヤードの第3打は、ピンにめがけて一直線。
「まっすぐに筋って。いい感じだなあ…」と、見送る間もなく手前3、40ヤードでワンバンすると、カップに消えた。
チップインイーグルで先手を取った。
「ノリにノってめちゃめちゃ入った」と、もう止まらない。
5番で10メートルが入った。
8番では1メートルを逃さず、9番は段の下から13メートルを入れると、後半最初の10番でまたチャンスだ。
上から2メートルを沈めて3連続バーディを記録。
さらに12番から2連続バーディを奪うと「2位と5打差かあ…」。
快走しながらいやでも目につくリーダーボードを横目に、自分を客観的に見ることができた。
「プレー中はスコアのことは考えず、1打1打を丁寧に。パットのフィーリングがいいのでピンチも入ってくれた」と、最後まで落ち着き払って一人旅。
大差をつけて、初の最終日最終組に挑む。
「初めての経験なので、明日どうなるか」。
いつも一緒に練習している東北福祉大同期の比嘉一貴はツアー2勝の経験を持つ。
普段は、食事の席でもゴルフの話はほとんどしないそうだが「どんな気持ちでいけばいい?って。今日は教えてもらおっかな…」。
身長162センチと小柄な体で初優勝に体当たり。
友人からの秘策を手に、1995年のイノシシ生まれが最終日も猛進する。