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マイナビABCチャンピオンシップ 2021

藤田が、手嶋が薄氷の賞金シード争い。それぞれの思い

藤田が、手嶋がシード権争い。思いよ届け!©JGTOimages



異例の2021シーズンも、いつの間にか残りわずか。

賞金レースと共に、シード権争いが、にわかにざわつき始める。

 

入れ替わりの激しい勝負の世界で、ベテラン勢があえぐ。

 

インターネットライブ配信

 

片山晋呉のように永久シードのライセンスを持つ選手ならいい。

だが、今週は片山と予選ラウンドを共にした藤田寛之は悩ましい。

 

現在の賞金ランキングは66位で今はかろうじてボーダーライン。

 

「何か、吸収できるものがあればと思って見ていた」と、隣でV争いする48歳の片山を凝視し、片山と並ぶ現役最長の24季連続のシード権の保持を目指してどうにか予選を通過。

 

通算1アンダーの56位タイで辛くも決勝に進んだ。

 

20代は1勝、30代で5勝、そして40代で12勝と年齢を重ねるごとに勝ち星を増やして2012年に43歳で、賞金王に輝いた。

 

「今まで(シードを)危ないと思ったことはなかった」。

 

しかし現在は経験したこともないほど「ショットを壊している」といい、「半分、諦めも入っている。今年は、ちょっと無理なんじゃないか」と、弱音もこぼれる。

 

つい先日、ここ数年と今年の自身のバーディとボギー数を比較してみた。

「そしたら逆転していて。1試合で4打違って、年間で80打くらい打っている計算」と、改めて愕然。

23年もやっていれば、現実が分かる。これだけのミスをしていれば残れない。今の自分は通用しない側のラインにいます」と、自身を厳しく断じた。

 

もし今年ダメでも1年有効の出場資格「生涯獲得賞金25位内」という切り札はある。

「それを使うべきか。それとも、初めてのQTに行くべきか」。

 

賞金ランクは77位で、やはり賞金シードを争う一つ先輩の手嶋多一に相談したら「オレは行くよ、と。この年で、おまえはそこまでガチガチにやるのか?と」今は自身に問い続ける毎日だ。

 

先週の試合で回った西山大広(にしやま・たいこう)という23歳のキャディをつとめていたのがお父さんで、年齢を聞いたら自分の1個上だった。

「おかしくないですか!? お父さんから『よく頑張っていると思います』と言われて。余計に重い…!!」と、苦笑した。

 

「きつい…きついです。ロープの中でやってるときつい。陸上の短距離走ならとっくに引退ですよ」。

 

悲喜こもごもの終盤戦。

 

53歳の手嶋は通算2アンダーの44位タイで決勝進出。

「予選は絶対に通っておかないと。その中で一度、トップ10に入るのが理想です」と、策を語っていた。

 

賞金レースと賞金シード争い。

さまざまな事情を抱えながら、懸命に戦う選手たちをライブ中継で応援してください。

 

116日(Round 3

9:001300     インターネットライブ配信

9:001300     CSスカイA

14:301525    インターネットライブ配信

15:301625    ABC TV・テレビ朝日系全国ネット


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