賞金レースが動いた。
金谷拓実が賞金1位に浮上した。
2011年の松山英樹に続く、史上3人目のアマ・プロ同一大会優勝には1打及ばなかったが、2打差の2位タイで迎えた最終日は序盤から、じっと我慢を続けた。
ショットが乱れがちでなかなかチャンスにつかない。
5番でやっと左6メートルを決めたが、4番や12番ではせっかくついたチャンスも決まらない。
バーディ、ボギーのイーブンパーで折り返した後半もじっとパーを重ねて好機を待った。
2メートルのパーセーブでガッツポーズを握った14番で、ついにスコアを崩した谷原を捉えた。
17番で絶妙のパーセーブでまたガッツポーズを作って最終ホールに1差で入った。
ティショットは谷原と同じ左のバンカーに入り、3打目勝負で谷原より近いピン奥3メートルにつけたが、先にバーディパットを決められた。
「最後まで一生懸命プレーしたんですけど、谷原さんのプレーも素晴らしくて」と、表情はすがすがしかった。
「今日は自分もやり切ったので、また次にチャンスがあるときに優勝したい」と、即座にリベンジを誓った。
2位で破れたが、賞金1500万円を加えて1億円を突破。
ランキングも木下稜介を抜いて前週5位から1位に浮上。
次週の「ダンロップフェニックス」は、異例の同一シーズン連覇をかけて挑む。
「次は、優勝して確定させたい」と、2013年の松山英樹に次ぐ史上2人目のルーキー賞金王獲りにも一気に加速した。