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ダンロップフェニックストーナメント 2021
木下2位→2位、金谷1位→3位、星野3位→4位…賞金レースは混沌
今季3勝目で賞金1位の返り咲きを狙った木下稜介は、1差の2位でチャン・キムに逆転負けを喫した。
2打差の3位で入った最後のパー5は、奥から8メートルのイーグルトライ。入ればプレーオフのパットを外して、ため息が漏れた。
「昨日までティショットをミスしていたので。セカンドショットはワンピン右に落として寄せたい気持ちがあった。それがすっぽ抜けて。ミスショット。プレッシャーがかかった中で、いい球が打てなかったのはやっぱりまだまだ」。
1打リードの単独トップで出た最終日は、4番でイーグルを奪ってこの日最初のガッツポーズを作った。
朝の大混戦を引っ張ったが、日曜日のバックナインでやにわに失速。
10番と12番のボギーで、逆転を許した。
キムと片岡に3差をつけられ迎えた13番のパー4(332ヤード)は「刻んでいる場合じゃない」と気合が入ったティショットは、奥のラフまで飛んでいた。
起死回生の寄せワンを契機に4つのバーディで、再逆転を狙ったが、惜敗の2位タイ。
チャン・キムの賞金1位を許し、木下は同2位から動かず残り2戦へ。
「やっぱり、優勝しないと、賞金王は獲れない。本当に勝たないと賞金王はない」と、言い聞かせるように繰り返した。
そのほか、連覇を狙って賞金1位で大会に入った金谷拓実は31位に終わり、賞金3位に後退。
「ひとつと言わず、2つとも優勝できるように頑張ります」と、こちらも強い決意で残り2戦に挑む。
今週は賞金3位から、スリクソン契約選手として、ホストVを狙った星野陸也は通算14アンダーの5位タイと健闘したが、賞金4位に後退。
「出来たら優勝したかったですけど最近ずっと上手くいかない試合が続いていた中、久々に納得がいくゴルフが出来た。この調子を活かして次は優勝したい」と、虎視眈々。
今週の結果で4位の星野まで、4人が獲得賞金1億円を突破し、賞金レースはますます混沌としてきた。