逆転の賞金王へ。
賞金3位が、大きく順位を動かした。
今季3勝目で返り咲きを狙う金谷拓実が、首位と3差の2位タイに浮上した。
12メートルを沈めた2番のパー3を手始めに、前半3つのバーディでターンをしたが、グリーンの右に外した11番のパー3に続いて、15番では3パットのボギー。
ティーイングエリアが前にセットされた16番パー4(実測315ヤード)は、ワンオンチャレンジのティショットがグリーン奥のラフに埋もれた。
「簡単なアプローチではなかったが、しっかり距離感を出していければ寄せられる」と、SWを握った。
「優勝するには必要なもの」と、確信のチップインイーグルで、嫌な流れを断ち切った。
通算11アンダーで、首位に3差と迫り「今日は3日間で一番難しい中で、いいプレーができたのは自信になる」と、アマ期から数えて自身6度目の最終日最終組に入った。
賞金1位のチャン・キムとの差は2209万2606円。
逆転の今季3勝なら、次週、V賞金4000万円のシーズン最終戦を前に、2週ぶりに賞金1位に返り咲く。
「明日もビッグスコアを出して、優勝を目指していきたいなと思います」と、いつにもまして力がこもる。
この日は、尊敬しあう@中島啓太さんも難条件で1イーグル、3バーディ、ボギーなしの「67」で7位に浮上。
大健闘を途中、ボードで確認し「連戦の疲れもあって、大変だと思うけどしっかり伸ばしてくるのはやはりさすが」と、感心した。
今月のアジアアマを制して来年のマスターズの切符を持ち帰った中島さんから「一緒に行きましょう」と誘われており、「僕が頑張らないと」と、資格の発生する世界ランク50位内にむけても、意欲。
後輩との約束も刺激に、偉業に臨む。