じじい2人で…
逆転の賞金王を狙って2位につけた賞金4位の星野陸也を、ベテラン2人が挟み撃ち。
単独首位の宮里優作が41歳なら、4打差3位浮上の谷原秀人は43歳。
「じじい2人が頑張ってるね」と、苦笑した。
「若手にはまだ負けない? 全然ない」と、苦笑したまま否定した。
通算5アンダーから目指す今季の2勝目は、最終ホールのボギーで1差の2位タイに破れた昨年大会のリベンジも兼ねるはずだが、「全然、そんな余裕はありません。生きているのが精一杯」と素っ気ないのは、得意のパットに対して今週はショットの不振と格闘まっただ中だから。
「クラブに当ってくれというレベル。昨日が”イマ3”で今日は”イマ2”になったので。明日は”イマイチ”くらいになってくれないかな?」と、上がってすぐ寒風ふきすさぶ練習場へ。
過去5度のトップ10入りも、昨年みたいに寸前で勝ち切れていない。
「大会にはあんまり良い思い出がない。良い思い出にしたいな」と、切々と打ち込んだ。
誕生日を2日後に控えた先月、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で5年ぶりのツアー通算15勝目を飾り、2年連続13回目の出場30枠に入った。
「30人しか出ていないということで、優勝チャンスは30分の1と高確率。でも、今年もっとも優れた30人でもあり、その中で勝つのは意外と難しい。一番のチャンスであり、一番難しくもあり…」と、大会初制覇の隙をうかがう。
自身のゴルフに精一杯のふりをしながら、この日、初めて同組で回った@中島啓太さんのプレーに注目。
「そこに外してはダメっていう所を常に考えてやっているのですが、その辺で(自分とは)差はあるなと、ちょっと感じました」と、気がかりがあるようで「終わってから、こっそり教えておきます」。
いよいよ押し迫っても、若い選手への目配りは相変わらずだ。