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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2021

W未来の選手権。堀川は連覇を狙い、阿久津は初優勝をにらむ

未来夢(みくむ)と未来也(みきや)。W未来の選手権©JGTO
2年ぶりの開幕に際して、フューチャーな名前を持つ2選手にもフィーチャーしてみたい。

いずれも名前に「未来」を持つ2人は、前日2日の練習ラウンドも、一緒に回った。
堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)と阿久津未来也(あくつ・みきや)は、日大の3つ先輩、後輩。

堀川がツアー初優勝を飾った一昨年大会で、初出場を果たした阿久津は12位タイの好成績を残した。

堀川は大会史上初の連覇を狙い、阿久津は先輩からのタイトル奪還をにらむが、お互い、ジュニア時代から慣れ親しんだ”宍戸ヒルズ”はコロナ禍による1年のブランクの間に、さらなるモンスター化をしていた。

堀川は、「勝った時は、調子がよいのもあったのか。今年、コースに立ってみて、すごくフェアウェイを狭く感じた。一昨年より絞られたのか…」。

それ以上にグリーンだ。
練習日からすでに牙をむき、「史上一番速いんじゃないか」と、口をそろえる。

阿久津は、正月にも大会の地元・茨城県笠間市出身で、日大後輩の星野陸也に誘われ、ここでプチ合宿したが「オフに回るのとでは、訳が違う」と、舌を巻く。
「バーディチャンスと気を抜くと、3パットもしそうです。グリーンに関して言えば、気の抜けるホールが一つもない。さすが、ツアー選手権というセッティング。実力の違いがはっきり出そう」と、警戒する。

5年シードがかかった最強選手の称号は、今年も一筋縄ではいきそうにもない。

でも、阿久津との練習ラウンド後に、開幕前の公式会見に臨んだ堀川は共に登壇したJGTO会長で、ツアー通算51勝の青木功に「今年、連覇できるのはお前しかいない。俺が一番強い、という気持ちで挑め」と、強い口調で言われて気を引き締めた。

「心構えは青木会長に教わった。今年また、新たな挑戦者の気持ちで挑みたい」。

今シーズン初めて、一般ギャラリーの前でプレーできるというのも大きな励み。
「今までは、誰にも見ていただけない寂しさもありましたので。コロナ禍でも試合ができるという喜びと、リスクのある中、大きな一歩を踏み出してくださった特別協賛社の森ビルさんにも感謝して臨みたい」と、抱負を述べた。

そして、「今日と、昨日も堀川さんと練習ラウンドを回った」という阿久津。
「一昨年に勝たれた運とか、気のようなものは頂けたんじゃないか」。
遠くアメリカからも、エールをもらった。
遠征中の星野と、「全米プロ」後に電話で30分ほど話し込んだと言い、「向こうでの様子や、状況を聞いて、とりあえず陸也は全米オープンの現地予選が済むまでアメリカに留まると」。
星野にとっては、地元開催の本大会の出場を、誰より楽しみにしていたと思うが「その分、未来也(みきや)さん頑張ってくださいねと応援してくれて……。思うところはある」と、静かに意気込む。

今週は、隣県の地元・栃木県宇都宮市の実家から車で50分の自宅通勤で、初優勝を意識した勝負服のコーデも自由自在。
大人気アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」をイメージして特注したゴルフシューズも投入する予定で、「こう見えてもファッション重視なんですよ!」。プレーも、ウェアも見どころたっぷり。

今シーズン初の有観客試合で堀川は連覇を狙い、阿久津は初優勝をにらむ。
W未来の選手権が間もなく開ける。
  • 連覇の経験は数知れず。青木会長の言葉には重みがあります…!!

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