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〜全英への道〜ミズノオープン 2021
2年ぶりの全英への道
主題にあるとおり、本大会が世界最古のメジャー戦「全英オープン」の日本予選を兼ねるようになったのは、1993年大会からだ。
その後、2004年から世界5大陸でも国際予選が行われるようになったが「全英オープン」を主催する全英ゴルフ協会「ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ(R&A)」が、世界中に門戸を開くずっと以前から、本大会では実に多くの日本ツアー選手を”聖地”に送り続けてきたことになる。
開催週には毎年、R&Aの役員が「全英オープン」で勝者に贈られる優勝杯「クラレットジャグ」を持ってはるばる来日。
鍵のついたガラスケースで厳重な管理のもと、会場の1番ティに飾られる。
最終日には、それと同型の優勝杯が勝者に贈られ、表彰式では「全英オープン」の出場権を獲得した選手たちへの授与式も行われる。
”聖地”を目指す選手たちの思いを高める瞬間である。
開催地の英国では、海沿いに広がる平地の砂地を生かしたゴルフ場をリンクスコースと呼び、そこで最初に行われたのがゴルフ競技の原型ともいわれ、ゆえに”聖地”と称される。
世界ゴルフの総本山とも言われるR&Aも、スコットランドの名門「センドアンドリュース」に本部があることから、その名をゆるぎないものにしている。
「全英オープン」は世界に4つあるうち、1860年に創設されたもっとも古いメジャートーナメントであり、世界中のゴルファー憧れ。
ミズノ株式会社が主催する「ミズノオープン」は長きにわたり、その出場予選会として開かれ、日本ツアー選手にその道筋を示されてきた。
多大なる功績は、いまさら言うまでもない。
コロナ禍で昨年の「全英オープン」も1年延期されたように、本大会も今年2年ぶりの復活。
上位2人に出場権利が与えられ、今年会場のロイヤルセントジョージズへの切符を得る。
なお、その年の初戦から対象数試合でランク付けして決定してきた「日本予選」での出場枠は、今年は設置されない。