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中日クラウンズ 2021
金谷拓実が”デビュー戦”「お客さんより楽しんじゃった」(前日)
「プロアマ戦は今回が初めて。ゲストのみなさんにも恵まれて、お客さんより僕のほうが楽しんじゃったかな」と、ニコニコだ。
昨年9月にプロ入りしたが、10月のプロ初戦「日本オープン」から、今年の開幕2戦も含め、これまでの出場6戦ともすべて、開催前日水曜日のプロアマ戦が中止に。
そのため、金谷にはこの日28日が、初挑戦となった。
「試合よりも緊張しました」と初々しく、「チーム戦だったので」と、なんとか貢献しようと一生懸命。
9番では絶好のバーディパットを3パットして、本気で悔しがった。
「ゲストの方のほうがバーディ獲ったり…」と、恐縮しながら奮闘した。
本戦でのプレー以上といってもよいほど、プロの大事なつとめのひとつでもある。
「初めてだったので。どういうことが求められるのかな、っていうのがまだ分からない。アドバイスもそうですし、ゴルフそのものを楽しみたい方もおられますし、何を求められてるのか…」。
初めての社交場に戸惑いながらも、チームスコアは7アンダーの21位で無事、初仕事を終えた。
「プロにならないと、プロアマには出られないので」と、自覚も深まる1日となった。
今年で61回目を迎える「中日クラウンズ」は、アマ時代の2016年(予選落ち)と2019年に出場。
14位でベストアマチュアに輝いた前回の予選ラウンドは、ジャンボ尾崎と石川遼との豪華ペアリングにも恵まれた。
「あのときも、緊張しましたけどいい思い出ですし、歴史あるこの大会でしっかりいいプレーをして優勝したいなという気持ちがあります」。
そこはすでに通算3勝のプロの顔で言った。