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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2021

松山英樹と星野陸也が語る福島への思い

福島牛が美味しすぎて…。選手会長はビデオ再生中も箸が止まりません
まだアメリカにいる日本代表候補のホストプロ2人も2年ぶりの大会開催に思いを寄せた。

スリクソン契約の松山英樹と星野陸也が、開幕前日の23日に行われたオンライン前夜祭「ふくしまの夕べ」にビデオメッセージを届けた。

星野は19年大会で、ホストVを達成。今度は1年越しの連覇で再び恩人らを喜ばせたいところだったが、先月の米遠征からまだ戻れていない。

「全米プロ」→「全米オープン」、さらには来月の「全英オープン」と、メジャーを渡り歩く計画を遂行中で、「前回優勝してから成長した姿をお見せしたかったのですが、今回はとても残念です」。

初出場を果たした2017年大会は、予選会から勝ち抜きベストアマを獲得。
同年、直後のプロ転向を決意する契機となった一戦だけに、本当に思い出が詰まった試合がこの「ダンロップ・スリクソン福島オープン」だ。

毎年、前夜祭で振る舞われる福島の桃も「大好き」とビデオでも、みずみずしいその美味を思い返してついニヤけ、「これからも福島のみなさんと頑張っていきたい」と、来年以降の出場と健闘を約束した。

続いて登場した松山は、「たくさんの方々に応援してもらった記憶があり、本当にいい思い出がある大会です」と、全英オープンから慌ただしく戻って初出場を果たした2015年の第2回大会を振り返り、「好きなコースで、東北で唯一の大会でもありますし、また参加したい気持ちが強い」と、再戦への熱望を語った。

日本勢として初のマスターズ制覇は、東北福祉大2年時の2011年に初出場を果たしてからちょうど10年目の快挙であった。

同時に、震災から復興への歩みでもあり、「(10年間という時間が)長かったのか、短かったのか、皆様も分からないと思いますし、僕自身も分からない」と改めて、かねてより”第二の故郷”と呼ぶ東北に思いを重ねて「復興という意味ではまだまだできていない部分もあると思うので。僕も少しでも力になれるように頑張りたいと思っています」と、呼びかけた。

松山は、来月には星野と揃って帰国する見込みで、東京五輪が最初の凱旋試合となる。

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