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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2021

高い敷居をまたいだ石坂。2度目のV争いへ

今日も伺います!!
新人学生プロの元気がこのところ、なかった。

昨年11月の「ダンロップフェニックス」で金谷拓実との学生プロ対決で、プレーオフ4ホールの激闘を演じて2位。

4月の開幕戦「東建ホームメイトカップ」では、8位タイに入った。
でもその後は、予選落ちが目立つようになっていた石坂友宏(いしざか・ともひろ)。
「パットのアドレスを、少し遠くで構えすぎていた」と、気づいたのは先週のオフ。学内のパッティンググリーンで練習していた時だ。

キャディさんに指摘を受けて「自分では、かなり近くに感じていたのに」。
知らず知らず、ボールから体が離れてミート率が悪くなっていた。
「特にロングパットで芯に当たらない」。
従来より10センチ前進してアドレスを取るように変更したら、効果てきめん。

段の下から10メートルのスライスラインも沈めた12番から、この日2度目の3連続バーディを記録すると、最後18番では10メートルのフックラインも決まった。

上りの連続バーディで、通算11アンダーまでスコアを伸ばした。

不振の原因のひとつにもなっていた左肩の痛みももう、すっかりいい。
連戦の影響か、だいぶ前から症状が出て困っていたが、駆け出しの新人プロにはツアーに帯同するフィットネスカー「プレジャー」のドアを叩くにも勇気が要る。

何度も開けかけて、先輩プロたちの気配を感じてはやめ、遠慮を続けてきたが、ついに我慢も限界となり、思い切って成瀬トレーナーに体を預けたのが先月末。

恐る恐る高い敷居をまたいだら、次からは施術後の回復感がすっかりとクセになり、「今日も伺わせていただきます!」。

心技体が整えば、ゴルフが上向くのもうなずける。
「調子がいいので明日から楽しみ。初優勝はまだ意識しないですけど、土日は最終組に近いところで回って、可能性のある位置にいられれば」。
久しぶりに表情も明るい。

※石坂がプレジャーの敷居をまたぐ初々しい様子をJGTOのSNSで公開中です。

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