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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2021

「あぁ城陽」で「もってけ作戦!」永野竜太郎の 温かな手ごたえ

もってけ……‼©JGTOimages
最初にここ城陽を経験したのは、2009年の本大会。
「プロになったばっかりで、ただ難しかったという思いだけ。何も手に負えずに終わった感じ」と12年前には2日で帰ったコースで2日目に首位にいる。

2017年の「関西オープン」では初日を8位で出ながら、最後は46位に終わった。
「今回も”あぁ城陽か〜”って(笑)」。
あきらめモードで来たのに、ふたを開ければV争いだ。

プロ12年目の永野竜太郎が7バーディの「65」。

競技委員を要請した14番では「ドロップしたのが難しいところに行った」と、1,5メートルを残したパーパットを入れたり、第2打が木に当たった16番では5メートルをしのぐなどわりとピンチもあったが、苦手コースをボギーなしで回ってこられた。

警戒してきたわりには、攻め方はごくシンプルに「ドライバーで近くまで持ってけ作戦」。

狭いフェアウェイに向かって、「フェアウェイ、フェアウェイと思うと72ホールやったら疲れちゃう。だったら、できるだけ近くまで打って、とりあえず枠内。幅に打っていければラフからでもより短いクラブで、上から落としてグリーンには止められる」と、刻んだホールは6番、9番、15番の3ホールだけ。

この2日間ともまんまと上手くいったが、「ウキウキはしないですよ。城陽なんで…」と、ニヤリと警戒心はそのままだ。

今年7月の全英オープンで、自身の初メジャーを経験。
「すごい刺激がありましたし、今の立ち位置、足りないもの。いろいろ鮮明になりました」。
予選通過に1打足りなかったが、「世界のトップクラスの中で、そこまでの劣等感はなかった。現地に行って、いろんな選手を見て、今まで自分がやってきたことに、自信が持てた」と、2か月経った今もまだ温かな手ごたえは、きっと城陽でも役に立つ。
「最終日の残り9ホールでいい位置にいられるように」。
残り2日で初優勝も持ってけ!!

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