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~全英への道~ミズノオープン 2022

プロ6年目の小西健太「やるのは自分」甘えをすてて好発進

広島県尾道の自宅から、ちょうど県境にある会場まで車で50分ほど。

プロ6年目の小西健太が馴染みの地で、大器晩成の兆しをアピールした。


11番から3連続を含む7バーディ、2ボギーの「67」。5アンダーで午前組の暫定トップにつけた。


隣県の岡山県にある瀬戸内海ゴルフ倶楽部はQTなど、試合で何度か回った経験はあるが、「ラフがめちゃくちゃ元気で深くて、生き生きしている。短い距離でも、乗せられない箇所もある」と、嘆息しながら、豪ラフから160ヤードを狙った12番では、1メートルに乗せてバーディ。

「今日はショットでスコアメイクができた」。


3歳からゴルフを始め、日本ジュニアで3勝。瀬戸内高校から東北福祉大に進み、2015年の全米アマではベスト4に進出した。
アマ選抜のナショナルチームで活躍し、期待を集めて2016年にプロになったが、特にコロナ禍の2020年から深刻な不振に陥り「このまま続けていていいのか・・・」。


岐路に立たされた小西を救ってくれたのが、同郷の大学先輩、佐伯三貴(さいき・みき)プロだった。

今週はキャディで、プロを目指す妹の瑞穂さんが、一昨年の大学卒業を機に、佐伯さんに師事することになり、「僕も」と昨春から入門。


妹の瑞穂さんと足並みを合わせて


「男子ばりの技術を持ち、理論もしっかりされている」と、指導力の確かさもさることながら小西を奮い立たせたのは佐伯さんの精神論だった。

「私はサポートできるし、協力もできるがやるのは自分。上に行こうという気持ちがあるならあなたにもできる、と言われて」。

誰かに助けを求めることはけして悪いことではないが、「自分は今まで頼り過ぎていた。甘えがあったと思う」。
厳しいプロの世界で再び生きる覚悟を決めて取り組んでいる。


「全英オープン」の出場権がかかる本大会で、復調を確信する好発進し、「今年の会場はセントアンドリュースですし、ぜひ資格がある4位内に入りたい」と、岡山から遠く憧れの聖地を見ている。


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