481ヤードある17番パー4の第2打では風とフライヤーを計算し、ピンまで199ヤードに対して6アイアンを持ったが届かず、手前の池に入れた。
ハウスキャディの上田喜久江さんは「6アイアンではちょっと足りないかも…」と、内心思ったそうだ。
でも、新人プロの決断を尊重した。
結局、ダブルボギーを打ったが、「17番以外は完璧なゴルフができました」と腐らずに回り切った平田に感心していた。
上田さんのお子さんはもう30歳代だそうで、平田を担当することが決まったときは「21歳の男の子なんて、私にはもう宇宙人みたい。話がわからないかも…」と、世代ギャップが不安だったそうだ。
「でも、大学生でプロになろうというだけあってすごくしっかりされているし、コミュニケーションも取れる。私のほうが失敗しないかと、ドキドキしながら回ってます」と、笑っていた。
今秋、定年を迎えるという上田さん。
「キャディさんと毎ショット話し合いながら、いいプレーができています」と、平田も感謝する。
一昨年の金谷拓実に次ぐ学生プロ優勝で、上田さんの献身に報えるといい。