主催者の願ってもない初日の幕開けに、関係者も喜んでいる。
6アンダーの首位タイで最終ホールに来た前選手会長のげんちゃんこと時松隆光(ときまつ・りゅうこう)の周りには、背中に名前のロゴが印字されたTシャツを着た私設応援団など、とりわけ多くの人だかりができた。
奥から絶好のバーディチャンス。
しかし、「あまり得意ではない」というコウライ芝に負けて3パット。
短い返しも外して痛恨の表情を浮かべていたが、5アンダーは、やはり福岡出身で、師匠が同じ篠塚コーチの弟弟子、清水大成(しみず・たいせい)と2打差の8位タイ。
初日からしっかりとアピールできた。
今年から、新たにスーパーマーケットチェーンの「ロピア」と所属契約を結んだが、プロ当初から昨年までコース系列の筑紫ヶ丘ゴルフ倶楽部の所属。
会場の芥屋ゴルフ倶楽部にも、ジュニア期から大変お世話になり、今も何かと気に懸けていただく。
ホールアウト後も、たくさんの方々に労われて「ありがたいしかない。なんとか決勝に残って上位で頑張らないと」と、気合いを入れた。
また、首位とは1差の6アンダー、2位タイ発進した古川雄大(ふるかわ・ゆうき)は福岡県大野城市の出身。
5月に左足首靱帯損傷で戦線離脱してから、順調な回復をアピールする好発進だ。
初日の後半1番と6番のパー5で7メートル前後の長いバーディパットを沈めて上昇。
こちらもまた関係者を安心させた。
「足はもうほとんど大丈夫です!」とホールアウト後に、応援に来てくださったスポンサーさんにお礼を言おうと猛ダッシュ。
「気をつけて! 走らないで」と、心配した周囲に止められ「あ、そうですね…」と、我に返って照れ笑い。
クラブハウスに忘れ物を取りに帰って、急いでコースに戻る際の転倒がケガの原因だった。
その後、自力で歩くこともできず、しばらく松葉杖の生活が続いた直後を思い返して「まだしばらくは気をつけないと…」。
V争いにも慎重に加わった。
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練習場の定点観測や、18番グリーンの様子が視聴できます。
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