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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2022

5つ下の弟へ。最終日に池村寛世が見せたい2差逆転V

6月の新規開催「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 」に続く、今季2度目の“福岡V”にチャンスを残した。

プロ10年目の池村寛世(いけむら・ともよ)が、首位と2打差の通算13アンダーで、3位タイに浮上した。


上位をくっちゃうぞ!


コースはツアー開催で希少なコウライグリーンだ。

クセスゴの芝に苦手意識を発する選手も多いが、地元鹿児島県でゴルフを始めた頃の練習コースもコウライグリーンで、ABEMAツアーでのプロ初優勝もここ芥屋(けや)で行われた2015年の「LANDIC CHALLENGE 2015 ASSOCIA MANSION GOLF TOURNAMENT」。


「自分に期待していた」と得意を自負していただけに、この日序盤の2番、3番のボギーは「がっかりした」と、いきなり自分に失望したが、「そこから開き直れた」と、良い意味の潔さに転じて、その後7番からの3連続バーディを呼び込むなど、みごとに挽回。

V争いに飛び込んだ。


今週は、弟の航がプロ初の決勝進出を果たすなど、石川兄弟の競演が注目を集めるが、実は池村にとっても2019年にプロ転向した5つ下の晃稀(こうき)と通算2戦目の兄弟参戦だった。


しかし、池村・弟は4月のデビュー戦「関西オープン」に続く予選敗退し、通算2勝を誇る兄として「そろそろ予選通過して、自分で稼げるようになって欲しい」と、切望している。


「スポンサーさんにお給料だったり、頂けてはいるんですけど、なんせプロだったら、ゴルフで稼がないといけない。そこはもうちょっと頑張れ」と、教え諭してこの日3日目は、コースに居残らせて「僕と、連続賞金王の(今平)周吾とここで勝っている(比嘉)一貴と。凄くいい組。いい勉強になるんじゃないか」と、前半ハーフを歩いてつかせた。


「もうちょっと頑張って欲しいが、本人も頑張っているでしょうし、あんまり言っても…」と、あとは背中で見せるのが何よりの薬。

「最終日もチャンスがあれば、アグレッシブに行ってどんどんプレッシャーをかけていきたいな、と思います」。
地元九州で飾る逆転の今季2勝目が、何よりの金言となる。


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