「素晴らしい! 本戦でもぜひ」とゲストの喝采を浴びて恐縮。
「ありがとうございます。頑張ります」と、優しい声で応えた。
ルーキーイヤーの昨年大会は、ここ富士桜まで来たものの、あと一歩で出場できなかった。
現地待機で繰り上げを待つウェイティングで出番を伺ったが「確か1番目か2番目で入れなかった」と、練習ラウンドだけして帰った。
昨年からやや縮まったとはいえ、それでも今季最長の全長7500ヤードは時に「モンスターコース」と呼ばれて畏れられている。
「去年も回って、ラフからだとパーオンが難しくなる。ショット力が求められる。非常に難しい印象。ティショットの精度が求められる」。
5月にツアー1勝を飾り、1年越しの初出場を果たした今年。
1位の比嘉一貴と賞金レースを繰り広げる。
現在賞金2位の見せ所だ。
先週は、学生時代から競い合った2つ下の河本力が桂川に続く今季の2人目の初優勝者に加わったが特に驚いたりしなかった。
「しっかり勝ちきった、というのは凄いと思いますが、実力があることは分かっていましたし、勝っても不思議じゃない選手の一人」と評価し、「自分と同じくらいの年の選手が勝つのは嬉しいですし、僕も負けないように頑張りたい気持ちになります」。
相変わらず柔らかな物腰にも気合いが入った。