現在賞金1位の比嘉一貴がきっぱり言った。
「JGTOの代表として、出る以上は優勝したい」。
韓・亜・日の3共催が3年ぶりに復活した今年は、奈良県のKOMAカントリークラブでの日本初開催と、いいこと尽くし。
2019年に行われた「関西オープン」でも経験したコースで、3年たった今も攻略法は忘れていない。
「今年は距離が伸びて、難易度はあがっていると感じましたが、昨日までの雨でグリーンは柔らかくなっています。このまま状態が変わらなければ伸ばし合いになるのではないか」。
開幕前日のこの日、7日に行われたプロアマ戦では最終ホールで奥から長いパットを沈めてバーディ。
チームに大いに貢献し、「本戦でもぜひ!」と、ゲストから喝采を浴びて、「本当にめちゃくちゃ楽しかった」と満喫し、プレー後のパーティも、予定の終了時間がかなり押したが最後までゲストと笑顔で談笑。
本戦前に気持ちを高めた。
さらに開幕前々日の6日には、大会恒例の事前イベントに、日本代表として参加。
韓国代表の家庭料理「トッポギ」の試食会で、「辛いのはちょっと苦手…」と、微妙な顔をしながらなんとか完食。愉快なひとときを過ごした。
一緒に参加したタイのティポン・ニティトンは、比嘉が日本ツアーのQTサードで失格したプロ転向の17年に活躍の場を求めて臨み、1勝を飾った亜二部ツアーで一緒に戦っていた選手だ。
「コロナで試合がなくなったりもしたので。全然会えていなかったけど、久々に会えて嬉しかった」と、再会を喜び「また一緒に戦えるのがとても楽しみ」。
ワクワクする。
「出場選手も実力のある人ばかり」と、この日のパーティ後に記念撮影したのは、大会連覇と3試合連続優勝を狙う徐曜燮(ソ・ヨソプ=左)と、米ツアー3勝の金施佑(キム・シウ=左2)と、現在アジアンツアー賞金1位の金飛鳥(キム・ビオ=右)。
韓国の精鋭たちに挟まれ賞金1位がますます燃える。
今大会で優勝すれば、韓国とアジアの出場権が得られる。
「韓国はアメリカのジェネシス(チャンピオンシップ)とか、アジアにはヨーロッパとの共催試合もある。世界に活躍の場を広げるためにも、そういうカードを持つことは、メリットしかない」と、高ぶる。