最上位の比嘉一貴と木下稜介は、通算14アンダーの5位タイ。
首位のケーオシリバンディットとは、5差もある。
比嘉は、最初1差の2位から出た第3ラウンドで、大量リードを許してしまった。
ショットでピンにつけるが、チャンスパットが決まらず、逆にきわどいパーパットをしのぎ続ける苦しい展開。
同組対決が実現したキム・シウも、序盤は比嘉と共に攻めあぐねていた。
「トップの選手が気持ちよくプレーする中、一緒に伸び悩んでしまったんですけど。似たような内容でも、後半一つのバーディをきっかけに連続バーディにしたりとか、そこはPGAツアーとの差なのかな」と、米3勝を誇るシウの11番から4連続の盛り返しを称えて、「ショットが良くないのかグリーンを外しても、その“あと処理”がほんと上手くて。実力の差を感じた」と、仰ぎ見ながら、最後18番では日本の賞金1位をしっかりアピール。
111ヤードから、ウェッジを振り抜いた2打目をピン40センチにくっつけバーディ締め。
「首の皮ひとつつながった。ワンチャンス残った、と前向きに捉えて明日は頑張る」。
開幕前に予測を立てた20アンダーの優勝スコアも大幅修正が必要になった。
「24アンダー以上を出すには、10アンダーくらいのプレーが必要。チャンスをひとつも逃さないように。アグレッシブな気持ちで行きたい」と、誓った。
また、比嘉と並んで控える木下も、「差がありすぎるので、明日はビッグスコアを出さないと届かない」と、猛追撃の構えだ。