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バンテリン東海クラシック 2022

最終ホールの数センチが分かれ目。桂川有人「見せちゃいましたね」4差の逆転負け

4差の単独首位でスタートした地元愛知の桂川有人(かつらがわ・ゆうと)は、最終ホールの1差で今年4月以来のツアー通算2勝目を逃した。

最後、並んで入った18番の数センチが分かれ目となった。


桂川が、先にフェアウェイからピン奥約5メートルに乗せると、続く河本力(かわもと・りき)は、134ヤードのラフから50度のウェッジで、池越えの2打目をほぼ同位置に。


ただ、ほんの少しだけ桂川のほうが遠かった。
先に打つことになった桂川のバーディパットは「下りで速いから、打てないので深く読んじゃいました」と、ボール2個分くらいのフックラインを描いて外れた。


河本は「あれが入っていたら、桂川さんの優勝」と、覚悟を決めていたそうだが「桂川さんのラインが凄い参考になった」と、桂川より浅めにライン取りをしたことで、明暗が分かれた。

「…見せちゃいましたね」と、桂川。



でも、桂川は「深いラフから池に向かったあの状況は、相当難しいと思います」と、そこにチャンスを作った河本の技ありの2打目を褒めていた。

「あと、15番のパー5の2打目も、池とグリーンの間に落としてきた。なかなかの技術だと思います。僕はあそこには打てない」と、逆転の2差を作った河本のイーグル獲りにも感心。

「飛ばす分、精度が落ちる部分もあると思うんですけど河本選手はまっすぐ飛ばして距離を出しているので本当に凄い。それこそ、これから世界で活躍していくんじゃないか」。


自身の悔恨は、まだ4つリードを保っていた前半の6番だ。
フェアウェイからの2打目を右手前の刈り込みに落とし、パターで打った3打目を、今度は奥のカラーへ。
そこからまた1メートル弱残してボギーを叩くとグリーン上に迷いが生じた。


「昨日より硬く速くなっていて。すーっといってしまった。あそこから歯車が狂った。タッチが分からなくなり、怖くなっちゃいました」と、次の7番でまたボギーとすると、さらに8番パー3は3オン2パット。

ダブルボギーを叩いて、3ホールで一気に4つも落としてスタートの貯金は果てた。

「このコースは特に終盤が難しいですし曲げたらトラブルになりやすい。最後まで何があるかわからない」と、後半も諦めずに河本と首位を獲り合ったが、最終日は「74」。
オーバーパーで競り負けた。

「まだまだ経験が足りない」と反省しながら、「これでまた強くなれると思う」と、前を向いた。
「よい1週間だったと思って、これからまた優勝争いの数を増やしていくことが大事」と、次の健闘を誓った。

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