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@蟬川さんと共に首位に並び、3日目から2人1組の最終組で回る比嘉一貴(ひが・かずき)も、金谷拓実(かなや・たくみ)も、出身者。
特に金谷は、マスターズで初出場を果たした2019年に世界アマランク1位に就くと、同年11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で大学先輩の松山英樹に続く史上4人目のアマVを達成するなど、チームいちの牽引役だった。
2020年10月のプロ転向後も活躍は続き、わずか3戦目で「ダンロップフェニックス」を制覇。
翌年の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」でも勝ち、ルーキーの2020ー21年は、熾烈な賞金王争いの末に2位につけた。
だが主軸を海外に置いた2季目の今年は苦しんでいる。
国内外合わせて22試合に出て、14試合で予選敗退。
特に、マスターズを含むメジャー3戦での「CUT」は痛恨を極めた。
「結果が出なくて、自暴自棄になりつつあった」と、切れかけた糸をつないでくれたのが、かつての恩師やスタッフのみなさんだった。
「今週は、ナショナルチームの時のコーチやスタッフと会っていろんな話をして。今も支えてくれていて、結果が出なくても応援してくれている。そういう人たちのためにも、今週頑張る」と、JGA主催の日本タイトル戦で、不屈の精神が再びもたげている。
「今年はなかなか結果が出なくて、自信をなくしたりもしていた。そういうのも乗り越えて、今週とにかく頑張りたいです」。
今大会は、広島国際学院高校2年時に初出場した2015年に最年少ローアマ(11位)に就くと、2017年は東北福祉大先輩の池田勇太と争い2位に。
さらにプロ転向後は“デビュー戦”の2020年から続けて7位に入賞。
「ナショナルオープンで優勝することは誇りであり名誉なこと。ここで勝ちたいって気持ちだけでプレーします」。
恩人らが見守る中、初戴冠を模索する。