しかし、岡田は「その分、アプローチとパットは超一流でした」と、証言する。
ラウンド後にお話しを聞いたら「手首やヒジを使う感覚が野球に似ている、と。さすが、ピッチャーならではのお返事が返ってきました」。
ほかにも練習方法や、プロ野球時代の試合前の心構えなどどの質問にも丁寧で、分かりよい答えを返してくれた。
ラウンド中の振る舞いも、何も言わなくてもそっとご自身のマークをずらしてくださったり、合間にプロ野球時代の逸話を気さくに披露してくださったり、常に周囲への目配り気配りを怠らず、「一人の人としても超一流の方でした」と、すっかり心酔。
今季初メンバーの24歳には、見習うべきところが多すぎた。
「でも、僕自身は今日はいいとこなしでした・・・」と、苦笑いでちょっぴりうなだれ、この日の自身のバーディ数を数えて「松坂さんに・・・負けたかも??」と、がっくり。
実際は、3バーディ(2ボギー)でかろうじて、1個勝ったが、薄氷の勝利だった。
前夜、松坂さんとの組み合わせが決定した時から周囲の反響が凄かった。
改めて、「なんで、僕なんかが回らせていただけることになったのか?」。
今だに本人には謎だが、「僕もこれからは、ゴルフでも人柄でも注目されるような選手にならなければ」と、松坂さんとの「貴重な1日」のおかげで、これから目指していくべき方向がはっきりした。