「今日はパットが入ってくれた」と、アームロックで持つ中尺パターが冴え最後18番も、グリーンの外から6メートル。
ボギーなしのゴルフをこの日7つめのバーディで締めて、「今日は100点」と、頷いた。
今週は、ジャック・ニクラウスが設計のアメリカンスタイルのコース。ハザードと傾斜を随所に効かせたレイアウトは「狙ったところに打てないと、簡単にボギーになってしまう。マネジメントが必要」。身に染みついた経験を、存分に生かした土曜日となった。
東洋学園大学の英語学者で、NHKの「ラジオ英会話」講師をつとめる父・泰斗(ひろと)さんの教育方針もあり、9歳で渡米。
ネイティブ英語を操る。
祖父の教えで5歳から始めたゴルフは、スポーツの名門「IMGアカデミー」で学び、南カリフォルニア大学時は、コリン・モリカワやマシュー・ウルフらとしのぎを削り、オールアメリカンにも選出された筋金入りだ。
濃密な米生活で得たもっとも大きな収穫のひとつは、ジュニア期から仲良しの長男・奨王(しょうおう)さんとのご縁で米3勝、日本10勝の丸山茂樹に師事できたこと。
「たくさんアドバイスをいただけた。出会いは大事」。今もたびたび指導を受けられる好環境に感謝する。
まずは日本でキャリアを積みに戻って2年目。今季はABEMAツアーの賞金ランク15位の資格で参戦し、今週の目標は、出場権がまだない次週「中日クラウンズ」の切符を、前週の10位内で獲得すること。
「自分のゴルフをして、できる限りのことをすれば結果はついてくると思っています」。
自身初の最終日最終組で、今後を占う。