「今日はショットがちょっと荒れた」と、話すが、スタートの1番からトントン拍子に短いチャンスを奪った4連続バーディは圧巻だった。
6番のボギーでいったん、流れを止めたが「パッティングで頭が動かないように」という気づきを再び呼び水に、後半でさらに4つ伸ばして上がれた。
通算17アンダーと同スコアで順位を並べた比嘉一貴(ひが・かずき)は大学同期でオンオフともに、切磋琢磨する無二の親友だ。
この冬も岡山でのトレーニング合宿や、ついこないだの空き週も、比嘉の地元の沖縄でラウンドを重ねるなど、一緒に過ごす時間はお互いの家族以上といってよい。
比嘉がツアー3勝目を挙げた先週の「関西オープン」は、植竹もお水を持って18番グリーンに駆けつけ、「次は自分」と思いを高めたばかりだった。
昨季は2位2回のうち、とりわけ悔いを残したのが「ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント」での5打差・大逆転負け。
やはり国際スポーツ振興協会(ISPS)主催の「「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」で再びチャンスが巡ってきたのも何かのご縁。
「去年は本当に悔しかったので。初優勝への思いは強い。優勝目指して頑張ります。リベンジします」ときっぱり言った。
最終日は、最終組のひとつ前で、2週連続Vがかかる比嘉と、初Vを狙う植竹と"どっちが勝つか”。
いくら親友でもそこは、譲れない。譲りたくない。