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フジサンケイクラシック 2023

「さらにムズい、特にムズい、マジでムズい」鍋谷太一と思い出の富士桜

怪物コースで、2日目のスコアボードが大渋滞だ。
午前組で回った中では、鍋谷太一(なべたに・たいち)が出した2アンダーが最高。


タイチ(右)がナオユキをぎゅうぅうううう


2日連続初日の「68」で、通算4アンダーに一時5人が並ぶ大混戦の首位で週末に進み、「2日目にここまでいい位置で終われたのは初めて。明日はいい選手と回れると思うので、それが凄く楽しみ」。

囲みの取材順を待つ間に同じトップの片岡との談笑も、早口の関西弁が楽しそうに弾んだ。


「ここにはめちゃくちゃ思い出がある」という富士桜。
初出場は2016年。大阪学芸高校1年時に、本戦資格がある「フジサンケイジュニア」で優勝。

「初めて来たときは、ほんとにこんなに難しいコースがあるのかと」。手も足も出ずに通算7オーバーの98位で予選敗退した。


あれから11年を経たコースは、楽になるどころか「さらにムズい、今年は特にムズい。マジでムズい。尋常じゃない」と、難易度は上がる一方でもこの日は、2番でボギーが先行しながら、3、4番で4~5メートルをこらえ、6番パー5で5メートルを沈めて振り出しにし、折り返して13番と、距離の長いパー4にセットされた15番では「グリーンがめちゃくちゃ硬いので。エッジに落とさないと止まらない。195ヤードの2打目を7アイアンで、持てる力のすべてを注ぎ込んで打ちました」と、4メートルのチャンスにつけてみごとバーディ。

「あれからちょっとは成長できてる?」。
11年前の自分に問いかける。


当時の史上最年少といわれる16歳でプロ転向したのも、今大会に出てすぐあと。
昨季の賞金45位で、今季はじめてシード選手として戦う。

先週の「Sansan KBCオーガスタ」の3位で今季2度目のトップ10を果たし賞金32位に浮上。
来季のシード確保も一気に楽になり、ここから一気に初Vへ。


ティーチングプロの父・忠治さんに仕込まれたショットは、ドローもフェードも難コースでもお手の物だ。


「苦手なホールがないのが僕の強み。優勝は、最後までやってどうかですけど、自分のゴルフをやって最後チャンスがあるところにいれたら最高ですね」。

決勝ラウンドに向けて意気込みも淀みない。


<きょうの中継スケジュール>
15:00~17:00 CSフジテレビONE/BSフジ(LIVE)
24:55~25:50ト 地上波・関東ローカル(ダイジェスト)

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